『1/100』の奇跡

白雪姫プロジェクトにリンクされている西嶋さんの『夢の雫』
毎回とてもユーモラスに書かれています。

プロフイールでは、
   2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。
   2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、
   積極的なリハビリアプローチを始めるため、
   その回復への道のりを記録しようと日記をはじめた。

12月14日は初めてのお出かけ白雪姫、かっこちゃん講演会へ行かれました。

『1/100』の奇跡
今日は妻のお出かけ白雪姫でした。
昨日は目があかなかったから、どうかなぁーって思っていたけど、
今日のきよみ晴れは、良平くん晴れでもあり、スムーズにお出かけ白雪姫へと変身。昭島市民会館に到着すると、映画の途中だった。
僕は妻には、かっこちゃんの講演会へ行くという話しかしていなかった。
映画は全部見れないし、時間的にもむずかしかったから、
お優さんが司会で、かっこちゃんの講演会があるとしか伝えてなかった。

到着するなり、お優さんとかっこちゃんがいて、映画みる?ってききながら、
もちろん見ると言っているあいだに、お優さんは妻の指をとり、すでに「何の映画なの?」って妻はお優さんに質問をしていた(笑)いいなー。
それ、いいなー。って思いながら会場へ入った。

雪絵ちゃんの話の最中だった。
白雪姫プロジェクトを知ってから、僕は彼女の詩を覚えていたから、
あー、この娘さんかと思いながら見ていた。
妻も食い入るように映像を見始めた。
途中、吸引が必要になった。
廊下にでて吸引をしたのだけど、ゆっくりやっていたら、
妻→お優さん経由で、もっとはやくやって!映画にもどりたい!と(笑)

まいっちゃうなぁ、このパワー。
となりにお優さんがいると、さらにパワーが倍増する。
そして、そのとなりには、かっこちゃんである。
黙っていても、力がわいてきてしまうわけだ。
すごい2人と、普通のぼくと、障がいをもっている妻だ。

みんな1/4づつだけど、2/4がスーパーウーマンであるという普通じゃない環境だ。
1/4である妻は新人の駆け出しの詩人である。
1/4のスーパーウーマンは出版をしたり、講演会をしたりしている。
そしてもう一人の1/4のスーパーウーマンは劇団をかかえ、日本舞踊を踊り、教え、
激突白雪姫、いや、突撃だったかな?、なんかちがうな、、あ、ちがった、
体当りだ、『体当たり白雪姫』をやりながら、
良平君との本を出版し、プロジェクトを広める今日のイベントの仕掛人をしている。すごすぎる。

妻は宮ぷーと同じように、最初は3時間というキーワードもでた。
そして3日でほぼアウトという話もされた。
90%がそうなるという統計があるから、それを伝えることが義務なのだろう。

(けど、内心、ほんとかな?って思ったりもする・・・まー、それはそれとして)そして、10%の生存者の中の、また90%が植物状態で生涯を過ごすことになると言われている。

そういった意味では、宮ぷーも妻も1/10×1/10=1/100の奇跡の人となる。

僕がスーパーマンだったら、スーパーウーマンは当たり前となる。
そーなると、かっこちゃんもお優さんも、一般の人となる。
・・・3/4では奇跡にならないのだ。
スーパーはそこらへんのスーパーマーケットのような存在となる。
それはそれで楽しそうではある。
そこで僕の出番である。
ぼくがいるから、この1/4が成り立つのだ。
なーんて、そんな勝手なストーリーはどうだろうか?

あー、タイムリミット。
かっこちゃんの講演会を聞きに来たのに、最後までいれないのだ。
病院とは17:30にもどることが約束だ。
病院のシフト、人員のこともあり、これはどうしても守らないと良くない。
僕らだけのために、スタッフのシフトに迷惑をかけるわけにはいかない。
あー、かっこちゃんごめんなさい。
かっこちゃんの話を聞きに来たのにー、
まだ30分あるのに途中で退席し、帰路についた。
最後まで聞きたかったなー。

病院到着は17:30ジャストだった。ギリギリ白雪姫だ。

あっという間だった。
しかし、この『お出かけ白雪姫』は流行らせたい!
ぜったいに違う。
刺激は理論ではない。
潜在意識に直接働きかけてくれる。
そこで出会う人、出会う言葉、出会うすべてが、
潜在意識へとダイレクトにアプローチをしてくれる。
これは、説明の範囲をこえた治療であり、実際に、効果がでる方法だ。
薬は体を治すことはない。
症状を緩和させる効力があるかもしれないけど、
治すのはいつだって、自分自身の力だ。
そこを刺激してくれるのが、『座る事』と『お出かけ白雪姫』だ。

『お出かけ白雪姫』このネーミング、気に入っています。

突撃、炸裂、いや、激突じゃなくて、
『体当たり白雪姫』の次は、『お出かけ』だと思う。
なんだか、また良くわからない進行になりました。
内側の気持ちと、外側の気持ちの違いが、ぼくにはよくわかります。


「しあわせ」の結晶より
「夢の雫」   作詞・西嶋貴丸  作編曲・塩入俊哉   ピアノ.塩入俊哉 歌・白井貴子   
         映像とコメント・翁長裕