寒さからの頂きもの

冬ソナの美しさも、北陸の食卓に欠かせない「かぶら寿司」も、
厳しい寒さからのプレゼントです。
私はただ、頂くばかりです。

かぶら寿司
塩漬けした寒ブリを蕪にはさんで糀の甘酒に漬け込んだもので、
金沢を代表する冬の絶品、贈答品としてもよく使われます。

料理上手な知人が手造りしたものを毎年くださり、おいしく頂いています。

「大根寿司」
作り方は同じですが、大根ににしんをのせ糀で漬け込んだもので、
各家庭で気軽に作られています。
主婦の集まるところ、「私の作り方」の伝授で花が咲きますね。

いろんな作り方がネットで紹介されていて、とても参考になります。

私が作るのは「大根寿司」で、冬の間途切れることなく何回も作ります。
12月から2月まで毎日、
炊き立てごはんにこれさえあれば「最高の幸せ〜」なのです。

妹はさばを使って作り、
「ちょっと塩がききすぎたね。糀の甘酒つくり、今年は上手にできたんよ」
など言いながら、毎年お互いに交換しています。


     冬葱柔軟
                榎本栄一

     冬の葱は
     きびしい寒気の中で
     かたくならずに
     柔らかくなる