天使のような  お掃除のおばちゃん

東京都心は今シーズン初めての「冬日」だそうですね。
感動的な今日のお話を読まれると、気持ちが温かくなりますよ。
皆さんも、お掃除のおばちゃんに出会ってくださいね。

かっこちゃんのメルマガ第1625号
宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと(2014年1月16日)をお届けします。

とてもうれしいメールをいただきました。
・・・・・
はじめまして。
今日はどうしてもかっこちゃんにお礼を言いたくてメールをさせても
らいました。
主人が脳出血のために倒れたのは11月17日でした。
ドクターからは、残念ながら、意識が戻ることはまずないと言われました。
「一生このままですか?」とさらに重ねて家族で尋ねたところ、
「はい、そのつもりで、今後どのようにしていくか決めてください」と。
私たちは、どうしてよいかもわからずに、
主人の枕元で泣き続ける日々が続きました。
今思ってもどん底の日々。

そんなときに、病室の掃除のおばちゃんが、
主人の顔をのぞいては、毎日話しかけてくれました。
「何もわからないようになってしまって」と私が言ったときに、
おばちゃんが言ってくれた言葉は
「奥さん、それは違うよ。ご主人は聞こえていますよ。
わかっていますよ。伝える方法がわからないだけやから」でした。

私は涙が止まらなくて、
「ドクターがあきらめてください。意識は戻らないと言われたのです」
と話すと、おばちゃんは
「先生には立場があるから、言えないかもしれないけど、おば
ちゃんはわかってるよ。」
そしておばちゃんは、「携帯を持っている」と私に尋ね、
「今すぐ白雪姫プロジェクトという言葉調べて」と言いました。
あまりのおばちゃんの迫力に、私は、おばちゃんの言葉のままに、白雪姫プロジェクトを検索しました。

おばちゃんは
「そこに意識を取り戻す方法が書いてあるからね。
ほら、斜め向かいの人は、誰にもわからんかもしれんけど、
私が毎朝、掃除に来たよというと、必ず返事するよ。ちょっと来てみて」
そして、おばちゃんが話しかけると、本当におばちゃんを目で追い、返事をしているように見え、ものすごく感動しました。

それからかっこちゃんの本も読み、メルマガも読ませていただいて、
私自身も主人が必ずわかっているし、回復するという明るい気持ちがわいてきました。リハビリもはじめました。

私も気がついたことがたくさんあります。
看護師さん、介護士さん、みなさん、家族には話しかけるけれど、
本人には話しかけないし、家族がいなければ、職員同士の話をしています。

掃除のおばちゃんは、いつも本人に話しかけている。

おばちゃんはすごい人です。
私は今は「おばちゃん、おばちゃん」と呼んで頼りにして何でも教えてもらっています。
おばちゃんは本人の目を見るのが大切だと教えてくれました。
本当にすごい人です。

そして、12月の終わり、主人に私が話しかけると返事をしてくれるようになり、びっくりして、他の部屋の掃除をしているおばちゃんに報告に行きました。
おばちゃんは涙を流して喜んでくれて、私たち抱き合って泣きました。
おばちゃんのおかげというと、おばちゃんは
「私は、自分ができることをしているだけ」
と言いました。

主人は日ごとにしっかりと返事をしてくれるようになっています。
かっこちゃんにお礼を言いたくてメールをしたいと考えていたのですが、
おばちゃんが、「出してみたらいいよ」と言うし、
たくさんのメールが届いているだろうから、ご迷惑かもと思いましたが。
長いメールをすみません。
読んでくださってありがとうございます。

おばちゃんは、毎日いろいろな病室で、患者さんに話しかけています。
私も4人部屋なので、他の患者さんにおばちゃんのように話しかけるようにしています。
主人の未来をあきらめません。
必ず宮ぷーのように回復して行きます。
かっこちゃんがんばってください。
私たちにとって、おばちゃんとかっこちゃんの出会いは、誰よりも大切です。
・・・・・

今朝読ませていただいて、さっそくお返事を出させていただいて、それから、メルマガに載せさせてくださいとお願いをしたら、
ぜひ載せてくださいと言ってくださいました。

お掃除のおばちゃん、本当にすごい方ですね。
私も泣きながら読ませていただいて、心からおばちゃんに感謝したいです。
そして、おばちゃんの

「私は自分のできることをしているだけ」
という言葉。

これはすごく大切なことだなあとも思いました。
そして私もすごくはげましていただきました。
ありがとうございます。
それから、ご主人と一緒に頑張っておられるメールをくださった方にも心からお礼を言います。
一緒にがんばっていきたいです。

あれから、お掃除のおばちゃんのことをずっと考えています。
誰も、意識があるということに気がついてもらえない方にとって、
思いがあるんだと信じて、毎朝来て、話しかけてくれるおばちゃんの存在はどんなに大きいことでしょう。

誰も、気がついてくれないと思っているのに、
おばちゃんは、今日もベッドのところに来て、きっと話しかけてくれる。
明日はお返事をしよう。
きっとしようとそう思えるのじゃないかと思うと涙が出ます。
おばちゃんは天使みたいに思えるでしょうね。

ナイチンゲールのお話も思い出しました。
おばちゃんのお話をうかがって、たくさんの方のお力をお借りしながらも、
毎日、白雪姫プロジェクトや、メルマガを続けてこれてよかったなあと涙が出ます。
これからもまたがんばりたいと、また新たに決意をします。
きっとおばちゃんに伝えてくださった方もおられたのだと思います。
みなさんがいてくださるから、毎日があります。
本当にありがとうございます。
そしてみなさんどうぞよろしくおねがいします。

かつこ