出版界にも関心があって

近くの散歩道 大桑大橋からの夕焼け
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本の火のつき方は、とてもひねったものになっていると浦沢は言う。
「本の紹介コーナーや、著者インタビューではそんなに動きません。
それよりもスタジオに移った時、人気タレントの
『最近自分はこの本にはまっている』
っていうひと言に動くんです。びっくりするくらい」
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新聞連載、林真理子「マイストーリー」、
わたしも自費出版したことがあるので、
とても関心があり、読ませていただいています。

「マイストーリー」は、自費出版の会社に勤める男が主人公。
出版業界全体が低迷していて、編集者や作家が集まっても、
以前のような華やかさがない。
「本を読む人はどんどん減っているのに、本を出したい人が増える一方」
とのこと。
出版業界なので作者の林さんの身内の話でもあるわけで、
その辺がかなりリアルに迫ってきて面白いです。

「あなたにあえて私の人生は輝きました」との、
郁代の思いを友人、知人に届けるために書いた『あなたにあえてよかった』
 
書くことは、わたしにとって郁代の人生に出会い続けることでした。
最期の日々を思い出すことは耐え難かったのですが、
「郁代の辛さは、こんなものじゃなかった」・・・
その一念だけでした。
寝る間も惜しんで書き続けたので、倒れそうになりました。

自費出版本は県内公立図書館すべてに献本したのですが、
2年前、こんな電話を貰ったことがあります。

「私は県外から来た某出版社の者ですが、市立図書館で自費出版の『あなたに・・』を読み深く感動しました。
わが社で出版したいので一度お会い出来ないでしょうか」
「実はすでに同じ出版社で出版販売されているのです」
「そうでしたか。知りませんでした。早速読ませていただきます」

本が出版されて間もなくの7年前には、
「東京のテレビ局の者です。
「あなたに・・・」を「24時間テレビ」でとりあげたいのですが、
取材に伺ってもいいですか?」
と突然電話がかかってきた時も驚きました。
その時は「24時間テレビ30」の、オープニング番組となりました。

あんなこと、こんなことがあったなあと、
出版界の内部事情にも興味を持ちながら、
「マイストーリー」を読んでいます。