「君が僕の息子について教えてくれたこと」

今夜、かっこちゃんも応援している「東田直樹さんの番組」が放送されます。
NHK総合  8月16日(土)  夜11時〜12時

東田直樹オフィシャルブログより

『こだま』

遥か彼方
とても登れそうになかった山
一歩一歩前進して
頂上が
僕の視界に入ってきた

長かった
ここまで
本当に長かった

人生は
まだ始まったばかりかもしれないけれど
物心ついた頃から
この日のために
僕は生きてきた

それは誰のため
それは誰のため
それは誰のため

頂上に立った時
僕の目の前には
誰もいない

星に手が届きそうな天空で
僕を待っているのは
汚れなき空気と
美しい大地

「ありがとう」は僕の耳にこだまする

                        東田直樹


「君が僕の息子について教えてくれたこと」
〜日本の自閉症の若者と外国人作家の出会いから生まれた希望の物語〜

NHK総合  8月16日(土)  午後11時〜翌午前0時

  番組紹介

いま無名の日本人の若者が書いた1冊の本が世界20カ国以上で翻訳され、
ベストセラーになっている。
タイトルは「The Reason I Jump」
(日本題:「自閉症の僕が跳びはねる理由」)。

著者は、当時13歳の東田直樹さん、
日本で7年前に出版された、自閉症である自分の心の内を綴ったエッセイである。
自閉症者自らが語る極めて画期的な作品だったが、ほとんど話題になることはなかった。
それがなぜ突然、7年もたって、遠くイギリスやアメリカでベストセラーとなったのか。

この本を英訳したのは、アイルランド在住の作家デイヴィッド・ミッチェル氏。彼にも自閉症の息子がいる。
日本語教師の経験があるミッチェル氏は、東田さんの本を読んでまるで息子が自分に語りかけているように感じたと言う。

息子はなぜ床に頭を打ちつけるのか、なぜ奇声を発するのか、
息子とのコミュニケーションをあきらめていたミッチェル氏に希望の灯がともった。
そしてミッチェル氏の訳した本は、自閉症の子どもを持つ、世界の多くの家族も救うことになった。

ミッチェル氏はこの春に来日、東田さんと感動の対面を果たした。
これは、日本の自閉症の若者と外国人作家の出会いから生まれた希望の物語である。