シドニーからのメッセージ

台風のあと清流が戻った浅野川大橋付近


昨日の夕方歩いていたら、大橋から少し上流で久しぶりにアオサギに出会ったよ。    郁ちゃんが会いに来てくれたんだね。
うれしくて、涙が出ました。


郁ちゃん、昨日の命日にね、
シドニーの会社から、メールが届きました。
これまで、一度も欠かすことなくご挨拶をくださいます。

「ご無沙汰していますがお変わりないでしょうか。
今年も郁さんの命日となりましたが、今年で10回忌となりますでしょうか。

エディーさんからもくれぐれも宜しくとのことづけを受けています。
毎年この時期に限らずですが、特にこの日は、
いかに郁さんがよい仕事をしていたかという引き合いに出されて、
我々は頭をかく以外に何もできないという事が風物詩のように繰り返されます。

今年も日本は暑さが厳しいようですが、どうかお体大事にしてください」

上司のエディーさんの指示で、同僚だった斉藤さんが送ってくださいます。
エディーさんはそう、100本の花を送って下さった方です。
8年間在籍しただけの一社員に、これだけのお心遣いができるでしょうか。
信じられないほどで有り難く、胸がいっぱいになります。

何百人もの外国人の中で、郁代は5名いる日本人スタッフの一人でした。
エディーさんは母親が日本人、日本の大学を出られていて、
日本語もできます。
ワーキングホリデ―で滞在中、アルバイトで入った郁代を正式採用して下さった上司で、
父親のようにとてもかわいがってくださいました。
年末になると日本人スタッフはシドニーのエディーさん宅に招かれ、
一緒に紅白を見たそうです。

あとでわかったのですが、
「退職願」を出してシドニーを去ったのに、
エディーさんの特別な計らいで、
郁代が亡くなるまで会社に籍を残してくださっていたのです。

郁ちゃん、まだ見ていなかったよね。
会社スタッフからのお悔みメッセージの寄せ書き、
9年前に何枚も頂いたんだよ。

皆さんに会いたいねえ〜