『シャバはつらいよ』

『困ってるひと』ポプラ社)の著者大野更紗さんのことを、以前書いたことがあります。

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本を読んだときは、ものすごい衝撃を受けました。
よくぞ、生きてくださった・・・・と。
当然死にたいと思った時もあったでしょう。

郁代を見ていて感じたこと・・・、
病んでいるのは身体で心は健全、
命輝かせて一日一日を大切に過ごしていた姿を尊く思いました。                              
自分を卑下しないで社会に発信し、
どこまでも人と繋がって懸命に生きる大野更紗さんからのメッセージに心が震えます。
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病院から出て一人暮らしをはじめたら、またまた難問山積、
シャバはつらかった・・・

あれから3年の日々が綴られています。

フーテンの寅さん風
『シャバはつらいよ』

『困ってるひと』後編 という感じです。

どんな時でも、何が起きても、次の自分らしい生き方を探る・・・
転んでもまた立ち上がり、他の道を探る。

死を待っているのではない。
「私は生きている!」

郁代と重なり、胸が締め付けられるのでした。

〈内容〉
「生存崖っぷち」の難病女子が、病院から飛び出した!
家族や友達を頼らずに、どうやって生きる?
シャバでデートしたい(?)一心で、病院を「家出」したものの、
新居のドアは重くて開かず、コンビニは遙か遠く、通院は地獄の道のり、
待てど暮らせど電動車いすは来ず…。
そして迎えた2011年3月11日。
知性とユーモアがほとばしる命がけエッセイ第2弾!

〈著者略歴〉
大野 更紗(さらさ)
1984年、福島県生まれ。作家。
上智大学国語学部フランス語学科卒業。
ミャンマービルマ)難民支援や民主化運動に関心を抱き大学院に進学した2008年、
自己免疫疾患系の難病を発症。
その体験を綴ったデビュー作『困ってるひと』(ポプラ社)がベストセラーになる。
2012年、第5回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞。
2013年より明治学院大学大学院社会学研究科社会学専攻博士前期課程