浅き川も深く渡れ
星野道夫の言葉
「寒いことが、人の気持ちを緩めるんだ。
離れていることが、人と人とを近づけるんだ」
「結果が、最初の思惑通りにならなくても、
そこで過ごした時間は確実に存在する。
そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、
かけがえのないその時間である」
1964年、東京オリンピックが開かれ、日本人の多くが
「早くて、便利で、物があふれていることが豊かなのだ」
と信じ、未来へ向かって急ぎ足で歩いていたころ、
それに抗うかのように一人の都会育ちの少年が、
小学校卒業アルバムの寄せ書きに残した言葉、
〜浅き川も深く渡れ〜
43歳で他界した星野道夫は、生前10万点にもおよぶ膨大な写真を残し、
自然から遠く離れて暮らす人々へ、
大地からのメッセージを送り続けています。
ALASKA 1 (浅き川も深く渡れ)
厳しい冬の中に、ある者は美しさを見る。
暗さではなく、光を見る。
それは希望といってもよいだろう。
人生という川を、
深く渡り続けた・・・星野道夫。
遠い自然は、
あの頃くじけそうな私に生きる力を与えてくれました。
郁代にあえる場所でした。