意識の論文が、国立循環器病研究センターのHPに

かっこちゃんのメルマガ第1917号
「宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと」(2014年11月4日)からです。

脳神経外科医の柳本ひろじちゃんの論文を、HPで見れるよとお知らせをいただきました。
少し難しいところがあっても、ものすごく希望でいっぱいになる論文だと私は思うのです。
ひろじちゃんからのメールです。

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かっこちゃんとみやぷーに、とってもお世話になった意識の論文が、
国立循環器病研究センターのHPの中の、
わたしの業績の中にアップしてもらうことができました。
それ以前に、編集委員の方全員から、
白雪姫プロジェクトのHPに載せて公開することの許可をもらっていますので、
おかげさまで、誰でもが自由にダウンロードできるようになりました。

以前にかっこちゃんには読んでいただいたものと殆ど同じ内容ですが、
前半は意識障害のことでやや難解な文章となっていますが、
後半は、遷延性植物状態の方の予後に関することや、
白雪姫プロジェクトへ投稿された文章をそのまま引用させていただいているので、
後半のみでも多くの方に読んでいただいて、
遷延性意識障害に関して、最近になってわかってきたことが、
広く多くの方へ伝わることを願っています。
必要に応じて、例えば担当医の方に(家族の方から手渡すことで)
読んでいただいて、それによって、少しでもお互いの理解が深まれば嬉しいです。

ご存知の如く、今年の日本意識障害学会では、
この内容のほんの一部を教育講演でお話しさせていただきましたが、
引用論文はすべて専門性の高い医学論文として書かれたものばかりですので、
まだまだ、医療従事者であるから知っている、という内容(新たな常識)では決してありません。
また、この内容は、あくまでも一般論であって、それぞれの(脳と運動機能に関する重度の後遺症を有する)方に対する接し方は、
それぞれの現場において、家族やご本人に係るスタッフ方の理解と和の中で決ま
ることが理想です。

医学的な治療方法のごとく、何が正しく何が間違っているのか、というよりも、どのように生きたいか、生きてほしいか、それぞれの生き方、生きる道、に関します。
その中では、何ができて何ができないかという現実的な問題もあり、
それぞれの方が置かれた(社会制度、家族の)環境に依存します(ずっとご本人
の傍にいたくても、それがどうしてもできない家族の方もおられます)。
どうか、お読みになる方すべての、深く温かいご理解のほどをお願い致します。
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ひろじちゃん、こちらこそありがとうございます。
とてもとてもうれしいです。
論文になって、医学の関係の方にもそのことを伝えてくださること、心から感謝しています。
かつこ

論文はこちらです。
「意識障害の成因と神経系脱分極現象」  柳本広二

「白雪姫プロジェクト」へ投稿された文章をそのまま引用させていただいている後半のみでも、多くの方に読んでいただきたい、とのことです。
後半を、明日載せさせていただきます。