吟道大会

オダマキ


連休中音楽会へ行くのによく通った浅野川
季節の花を眺め鳥の声を聞き、“詩吟の練習をしながら”歩くと、
いつの間にか行き先に着いてしまうので、それがうれしいのです。

北陸岳水会の吟道大会が、6日に金沢市アートホ−ルであり、
他の教室の方と一緒に、「自訟」 を合吟しました。

教えを受けている浮田智風先生の独吟「山行」がとても素敵でした。 

「山行」 杜牧

〈漢文〉
遠 上 寒 山 石 径 斜
白 雲 生 処 有 人 家
停 車 坐 愛 楓 林 晩
霜 葉 紅 於 二 月 花

     〈書き下し文〉
     遠く寒山に上れば石径斜めなり
     白雲生ずる処人家有り
     車を停(とど)めて坐(そぞろ)に愛す楓林の晩(くれ)
     霜葉は二月の花よりも紅なり

〈現代語訳〉
遠くの寒々とした山に登ると、石の混じった小道が斜めに続いている
(霧のような)雲がかかるこんな所(高所)でも民家がある
私は車を止めて、何気なく楓の林の夕暮れを眺めている
霜がかかって赤くなった紅葉は、二月に咲く桃の花よりもずっと赤い