吟詠大会
昨日は小松市民センターで行われた吟詠大会に参加しました。
日本詩吟学院“北陸岳水会”50教室以上の会員約300名が集まりました。
二つのホールを使っての同時発表会です。
榊原岳水会長が病後の身体で、身を振り絞って言われた開会式での言葉が心に残っています。
「上手く吟じようとしないでください。
心に沁みる、“自分の吟”をしてください」
浮田智風先生が属する“吟遊会”に混ぜてもらっての合吟は、
15名で「春夕」を吟じ、レベルの高い27チーム中4位に入賞、
皆で喜び合いました。
詩吟を初めて3年目の私は初級の部で入賞、
わが教室“智風会”の浮田先生は師範の部で入賞されました。
私の吟題は、この季節にふさわしい「武野の晴月」でした。
武野の晴月 <林 羅山> ぶやのせいげつ <はやし らざん>
武陵の秋色 月嬋娟
曠野平原 晴れて快然
青青を輾破し轍迹無し
一輪千里 草天に連なる
ぶりょうのしゅうしょく つきせんけん
こうやへいげん はれてかいぜん
せいせいをてんぱし てっせきなし
いちりんせんり くさてんにつらなる
『意解』
武蔵野は秋一色で月の光もうるわしい。
広々とした平野は明るく晴れわたり気持ちがよい。
月は青い空をまるで車輪がめぐる様に度(わた)ってゆくが、
そのあとを残さない。
見わたすかぎり草原は天と連なり、
見あげると一輪の月が高くかかっている。
浅野川のサギたち、いつも練習につきあってくれて有難う。
「騒音」で悩まされていた家族にも、
これから少しは静かな日常が戻ってくることでしょう。