「これは治せません」

永年“胃腸が弱い”という自覚があります。
牛乳はダメ、ケーキやアイスクリームを食べる時は恐る恐る・・・

昔の一般家庭では、“越中富山のくすりやさん”の置き薬がありました。
定期的にやってきて新品に入れ替え、使用した薬を補完していくシステムです。

現在、家の前に大型ドラッグストアがそびえ立っていますが、
私の常備薬は、何十年も富山の置き薬。
コレ一種類だけがどんどん減っていきます。
旅行に行く時も、
“お金忘れても、はら薬忘れるな”です。

(金沢言葉の代表は、“弁当忘れても傘忘れるな”ですけどね)

お正月のおせち料理の後、
みくちゃんたち若い家族と一緒に食べるのは、決まってアイスクリーム、
翌日はシュークリームのいただきもの。

いつもなら3日で治るのに、
お正月以来ずっとおなかの調子が悪く、
“はら薬”がなくなってもすっきりしません。

薬を変えればよくなるかもと、思い切って近くの病院へ行きました。

触診しても、特に悪いところはないようです。
その後医師のいうことには、

「永年この症状が続いているのですよね。
過敏性腸症候群で、この病気は治せません。
対症療法としてのお薬を出しておきます」
「まあ、ストレスからくるものでしょう」

医師の見立ては、なんと的確でしょうか。

「治せません」とはっきり言われたその日から、
ピタッと腹痛は収まりました。
そろそろ治る時期だったのかもしれません。

今年の初め、ブログ友の全休さんが自身のコメント欄で、
こんなお言葉をくださいました。

「毎日毎日、元気で明るい情報発信、
いつも楽しく、ときに感心しながら読ませていただいております。
いろんな分野の情報が丁寧に取り上げられていて大変なエネルギーを注いでおられるのですね。
数多くの写真は目が楽しく、
なにより大浦さんの金沢への愛情がふんだんに伝わってきます。
趣味の深さ、行動範囲の広さにもビックリしてます。
これからも楽しく拝見させていただきます」

全休さん、有難うございます。
元気で明るい情報発信・・・
これにはカラクリがあったのですよ。

そうです。
自身を元気で明るくするための作戦だったわけです!

心は泣いていたかもしれないけれど、郁ちゃんが喜ぶかと思ってね。

一年以上まともに食事ができなく、
三カ月以上ほとんど水だけだった郁ちゃん、
どんなにおいしいものを腹いっぱい食べたかったでしょう。

ほんの少しだけ、あなたの辛さに寄り添えるので、
私の持病、あってよかったな。