旅する人
遠い国へ旅立った郁代。あなたの人生は、旅する人だったねぇ〜。
「あなたにあえてよかった」より 旅する郁代のページです。
大学に入学した郁代はテニス部の合宿、
本格的に始めた英会話の勉強と忙しい日々の中、
ヨーロッパをはじめとする世界各地へ旅行にでかけた。
Bonjour! 私は今、パリを後に、バルセロナへ向う夜行列車の中でこの葉書を書いています。
パリは本当に素晴らしい町でした。
パリの町そのものが芸術といってもいいでしょう。
見るものすべてが素敵で、毎日が感動の連続です。
最初の日は少し体調を崩してしまいましたが、もう大丈夫です。
それでは、またお便りします。 (1992・2・13)
Hola! 私は今、ニースにきています。
これまでにパリ、バルセロナ、ニースと訪れましたが、毎日が感動の連続です。
特にニースはパラダイスと言った感じで、太陽の光をおもいっきり浴び、浜辺に寝ころんでいると、最高に幸せです。
まだ旅は始まったばかり。
最後まで気を抜かず、無事に日本に帰ります。 (1992・2・20)
Guten tag! 私は今、ドイツのロマンチック街道のハイライト、ローテンブルクに来ています。
ドイツはとても美しい国で、人々も親切なので大好きになりました。
特にここ、ローテンブルクはまるでおとぎの国のようにかわいい町で、
これといってすることもないのに三泊もしてしまいました。
あしたはヒュッセンへいき、ノイシュバンシュタイン城を見てきます。
では。 (1992・3・9)
旅の先々から、きれいな絵葉書が送られてきたのは、大学三年生の終わりごろのことだった。
出発前に、「友達と二人で行く」と言っていたのは親を安心させるためであり、実際は一人旅らしかった。
卒業後、金沢の自宅へ戻った時、
本棚は『地球を歩く』シリーズで埋められていたものである。