希望

郁代の再発が分かった時、私が担当医に一番言いたかったこと。

「どんなときも、希望だけは失わせたくないのです」


その日から、私と郁代は希望を探し続けました。


本の紹介記事を読みました。    
ディスディ「希望の一日」   クーリエ・ジャポン編集部 編


2009年1月20日

世界が(もしかしたら、いい方向に)変わってくれるんじゃないかと思っていた。
疲弊する経済、心もとない政治。
言いようのない不安が足をからめとろうとするのにもいいかげん慣らされてしまったころに、道筋を照らす光のように登場したのが、
アフリカ系で初めて米大統領に就任したオバマ氏だった。
「Change」という言葉を携えたオバマ大統領が就任したあの日、

雑誌「クーリエ・ジャポン」が依頼した132人の写真家が、
世界79の国・地域で「希望」をテーマに撮影した作品を集めたのが本書。


ワシントンで星条旗を振る女性、
就任式に詰め掛けた人の波、波。
愛苦広がる内モンゴル自治区の空の下、
くもりのない瞳で遠くを見つめる男の子。
日雇い労働者が多くすむ大阪・釜が崎の炊き出しの行列を写した写真家も。


1枚1枚が、自分のいる場所の外側の、広さと深さを、
物語のように教えてくれる。

本書に触れて、希望とは与えられるものではなく、
自分で探すものということを知った。
状況に絶望するだけでなく、
目を凝らして変化への希望の芽をみつけること。