雪は天からの手紙

書店で突然立ち止まってしまい、気がついたら
「雪は天からの手紙」(中谷宇吉郎著 エッセイ集)を手にとっていました。


旅立ってから4年目の冬にはじめての大雪。
1年前から送り続けたわたしからの手紙(ブログ)に、
郁代が天から返事を届けてくれたのですね。


「お父さん、お母さんが元気でいてくれてうれしいよ」


「Sちゃん、Aちゃん、Mikutyanの、
可愛く成長した様子を知らせてくれて有難う」


「わたしは光に包まれていて、しあわせなんだよ。
いつもみんなを見守っているからね」


手紙にはそう書いてありました。



大雪は郁代の“サプライズ”だったんだね。
命終わるその時まで、
家族を楽しませ、驚かせてくれた郁代らしいよ。
どこまでもけなげだなあと思ったら涙がでてきました。
大雪がこんなに暖かく感じられたのは、初めてでした。



中谷宇吉郎
石川県加賀市出身。
第四高等学校を卒業し東京帝国大学理学部物理学科に入学。
寺田寅彦に教えを受ける。
北海道帝国大学教授となった1932年(昭和7年)ころから雪の結晶の研究を始め、1936年(昭和11年)3月12日には、
大学の低温実験室にて人工雪の製作に世界で初めて成功。
雪の科学館があります。