キジ
「ケーン、ケーン」
あっ、キジが鳴いている。
家の前の空き地に・・・あ、いました、いました。
以前は春の朝、毎日のように聞こえていました。
とことこ歩いている姿を、いつでも周辺の草地で見かけました。
周辺一帯に土地開発工事が始まると、次第に遠のいていったっけ。
最近工事が終わり、環境が静かになってきたからか、
キジの鳴き声がまた、聞こえるようになりました。
郁代が病床にあったとき、
毎朝の「ケーン、ケーン」が、
「元気を出して!」と聞こえて、励まされたのでした。
なつかしく思い出されてきました。
棲息地が次第に狭められていっても、
やはり元の場所にも、時々やってくるのですね。
「キジも鳴かずば射たれまい」
とのことわざがありますが、
鳴いてくれるとキジの飛来がわかり、
うれしくなります。
仲間に会ったような気持ちになります。
そこで・・・
キジ鳴きて 会える喜び春めぐる