春の風 16


かっこちゃんの日記配信「宮ぷー心の架橋プロジェクト」より、
読者からのお便りをお届けしています。



第607号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと  
                    2011年4月5日


(前略)
テトさんが、なんと、ナウシカと私が似ていると言ってくださっていて・・・
だめだめテトさん、みんなが大笑いされます。
私はナウシカ大好きだから、ぜんぜんぜんぜん、
ナウシカと似ているはずなんてないです。
どこも・・、どうしよう、載せさせていただいていいのだろうかと思ったけど、
でも、私、すごくすごく大切なことをテトさん教えてくださったなあと思いました。
自分でも覚えて置きたいと思ったことがテトさんのメールにはありました。


・・・・・
かっこちゃんが原発さんに「ありがとうございますと言って祈りたい」というメールをくれたときに、鶴田さんがナウシカのことを書いていらっしゃいました。
僕はずっとかっこちゃんはナウシカだと思っていました。
地震の前、もう10年以上も前からそう思っていたのです。
何を突拍子もないことをとかっこちゃんは思われるかもしれませんが、
ナウシカに出てくる名言集をいくつか載せさせてもらいますが、
それで、みなさんもなるほどとわかってくれると思います。


★ 「風の神さまは生きろと言っているもの、わたし生きるの好きよ。
  光も空も人も蟲もわたし大好きだもの。私はあきらめない!!」
                            (ナウシカ


恐ろしい大海嘯が起きて、誰もがとめられないと言ったときに、
ナウシカは「あきらめない」と言いました。
かっこちゃんは、誰もが宮ぷーは意識が戻らないと思っても、
「あきらめない」のです。
きっとこの世界が終わると誰もが思っても、
かっこちゃんは決してあきらめない。
そして僕たちを救うと僕は信じています。



★ 「たとえどんなきっかけで生まれようと生命は同じです」
  「否!いのちは闇の中のまたたく光だ!」      
                           (ナウシカ


ナウシカは誰のことも差別しません。
なぜならば、すべてが同じ光だと知っているからです。



★ 「闇は私の中にもあります。
  この森が私の内なる森ならあの砂漠も私のものだとしたら、
  このもの私の一部です。」             (ナウシカ


ナウシカはいつも自分の中の闇を見つめます。
決して自分を特別扱いはしません。
だからこそ、ナウシカに出会う人は心を揺さぶられるのです。
かっこちゃんは、自分を飾らないし、
こんなことまで書いていいの?ということまで書きます。
だからこそみんながかっこちゃんが好きなのです。



★ 「わたしじぶんがこわい・・・っ。
  憎しみに駆られて、何をするか分からない。
  もうこれ以上、誰も傷つけたくないのに・・・!!」
                           (ナウシカ


かっこちゃんは悩みも僕たちに隠さずに打ち明けます。
ナウシカは強いけど弱い、弱いけど強いのです。



★ 「いたわりと友愛がわしの胸をしめつける。
  王蟲が心をひらいておるんじゃ、。。。。。。。
  そのもの青き衣をまといて金色の野に降りたつべし。」  
                            (僧正)


やくざさんのお話(電車の中で暴れるやくざさんを、
かっこちゃんは思わず抱きしめました)を聞いたとき、
僕はやはり、かっこちゃんはナウシカだったと思いました。



★ 「ごめんね・・・許してなんて・・言えないよね・・・。」
                           (ナウシカ

人間によって傷つけられた王蟲の子供にナウシカが言いました。
原発に「ありがとう」というかっこちゃんが重なります。



★ 「きれいな水と空気のなかではムシゴヤシだってこんなかわいい木にし      かならないの、瘴気も出さないとわかったわ。
  汚れているのは土なんです。
  このものたちのせいではないのです。」       
                           (ナウシカ


事件が起きたり、何か悲しいことが起きても、
かっこちゃんは、起こした人もまた、悲しいと知っています。
そして、実は、そのものこそ、
事態を救うために存在すると知っています。
昨日の「ゴミ袋に子どもを捨てたお母さんのことを祈りたい」
と言ったかっこちゃんがここにもいます。



僕は決してかっこちゃんがナウシカだと感じるから、
ということを言いたいのではありません。
ナウシカという物語は、
極限まで発達した人類文明が「火の七日間」と呼ばれる、
終戦争を引き起こし、
瘴気(有毒ガス)が充満する「腐海」と呼ばれる菌類の森や獰猛な蟲(むし)が発生し、拡大を続ける腐海に脅かされながら、
わずかに残った人類がナウシカに導かれながら、復活をとげる物語です。


僕はなぜ、かっこちゃんが、このときにいるのだろうと思うのです。
まなぶちゃんならわかってくれますね。
今、僕たちはかっこちゃんと宮ぷーにつながっています。
そこには、
僕たちが進むべき道が示されているような気がしてならないのです。


ナウシカには次のような言葉もあります。


★ 「1000年かもっとたって、あなたがもっと広く強くなっていて、
  私たちが亡びずにもう少しかしこくなっていたら、
  その時こそあなたの元にやってきます。」      (ナウシカ


★ 「なんとか止めねばならん。
  ナウシカにはなれずとも、同じ道はいける」
                          (ユパミネルダ)


みなさん、かっこちゃんにはなれなくても、同じ道ならいける。
ここにつながることができたということにも、大きな天のはからいがあるはずです。
みんなで同じ道を行くことが、
この危機を乗り越える方法を示唆してくれるように思えてなりません。
かっこちゃん、僕はこの思いを強くしたいので、ぜひ掲載をお願いします。
・・・・・


テトさん、やっぱり、私にはナウシカは最初から難しいです。
けれど、テトさん、
本当にナウシカのように考えることができたらなあと思いました。
どの命も同じ大切な命。
そして、サムシググレートが、必要で用意をしてくださった命なのですね。
だから、どんな理由でも人を分けてはならないのだと、
テトさん、そういうことなのですね。


そして、私も、村上先生も、みなさんも、
今回の震災が教えてくれることを、
しっかり受け止めなければならないとおっしゃっています。
もし私たちが、こんなに大きな犠牲があったにもかかわらず、
その犠牲から何も学ばずに、自然や宇宙に対して、
誠実に、そして謙虚に、生きることができなければ、
私たちは滅んでいくのかもしれません。
みなさんとその方法を考えたいです。
                         かつこ