犀川大橋から上流に向かう

新緑の季節、とても好きな詩です。


       五月
               室生犀星


       悲しめるもののために
       みどりかがやく
       くるしみ生きむとするもののために
       ああ みどりは輝く  




香林坊から歩いて犀川大橋を渡ると右に、
犀星が幼少期を過ごした雨寶院があります。









ここより少し先に、
室生犀星記念館

2002年、生誕地跡に建てられました。




昨日は夏日でしたが風がさわやかだったので、
大橋から犀川上流に向けて、左岸を通り家まで歩きました。
あっちでブラブラ、こっちでブラブラしながら・・・。


振り向けば犀川大橋



昼寝する人




岸辺には犀星文学碑


流し雛を形どった碑には


   あんずよ
   花着け
   地よ早に輝け、
   あんずよ花着け
   あんずよ燃えよ
           室生犀星


と刻まれています。









桜橋までの両岸は「犀星の道」として親しまれています。
犀川大橋をふり返る
[


河川敷では、テニス、マラソン、犬の散歩、自転車で風を受ける人・・・。




1998年に新しく架かった雪見橋
]




今日の到達点犀川上流、私がよく通る大桑高架橋から街の眺め。
突き当り左側に、金沢駅前にあるホテル日航のビル(8㎞先?)
が見えます。
その向こうが日本海ですけど・・・。



ここからトンネルを抜けると、すぐ家に着きました。



家近くからみた、山側環状の「崎浦涌波トンネル」(三つ目トンネル)



小立野台地を挟んで市内を平行して流れる二つの清き流れ。


郁代が旅立った翌年の2006年4月、ここにトンネルが開通しました。
旅が大好きだった郁代、
小松空港から一直線。近くなるね」


トンネル工事を目の前に眺めて、
毎日完成を楽しみにしていたのに・・・間にあいませんでした。


こちら側には女川といわれる浅野川が、
トンネルの反対側には、男川と言われる犀川が流れています。


二つの川に、私はどれだけ守られ生かされてきたことでしょう。
有り難いなあと思います。



   うつくしき川は流れたり
      そのほとりに我は住みぬ
                    室生犀星