なつかしいJAPAN TENT

郁ちゃん、
今日からJAPAN TENTが始まったよ。






日本各地で学ぶ世界各国からの留学生たち300人を、
ふるさと石川県に招いて開く国際交流イベント。
今回で24回目を迎え、これまで156の国と地域から、
7800人を超える日本留学経験者が参加しました。


今日はオープニングの式典が赤羽ホールであったのですが、
続いて上映された映画「TAKAMINE」を、
留学生と一緒に観てきました。
高峰譲吉博士がアメリカに桜を咲かせた物語です。
参加の身分は“ホストフアミリーOB”かな?


いつもこの季節になると、
わが家のジャパンテントがなつかしく思いだされます。


大学卒業後金沢の旅行会社で働いていた郁代は、
ある日帰ってくると言いました。
「ホストファミリーを引き受けたからね。
私が相手するから、まかせといてね。
食事も普段のままでいいんだよ。何も心配いらないからね」


中国、トルコの男子留学生二人が我が家にやってきました。
「私にまかせといて!」を信じて、
大船に乗ったつもりでいたのでしたが・・・。


「わたし今日都合が悪くなったので、市内見学お願いね」
「明日は、夕方からなら時間があくの。
お父さん、お母さんでそれまでたのむね」


そんなこと、急に言われても・・・。


次第にわかってきました。
まんまと郁代の作戦にひっかかったことが。


はじめから「お世話頼むね」と言ったら、
反対されるのはわかっていたからですね。



後年、“母と娘のヨーロッパ旅行”で、

「今度のツアーは、アメリカ人観光客が中心で、
ロンドン集合なんだよ。
でもまかせといて。私が通訳するから安心だよ!」


再びこの言葉を信じた私はおバカさんでした。
ツアー客とのおしゃべりに忙しく、
通訳はしてもらえませんでしたからね。


ジャパンテントの時の「まかせといて!」を、
何故あの時思いださなかったのでしょう(笑)。