かくのごときのわれらがため

夕やみが迫ると、金沢城の森一帯はカラスのねぐらとなります。





しいのき迎賓館広場 前方はライトアップされた金沢城石垣








全休さんからのお便り「煩悩具足の凡夫」、有難うございました。

  
  しかるに仏かねてしろしめして、
  煩悩具足の凡夫とおおせられたることなれば、
  他力の悲願は、
  かくのごときのわれらがためなりけりとしられて、
  いよいよたのもしくおぼゆるなり。
  (歎異抄・第7章 14)


「他力の悲願は、かくのごときのわれらがためなりけりとしられ」れば、仏さまの前ではみな凡夫、なんの取り柄もない凡夫の身に安んじて生活できるようになります。自分が誰かとさがし求めることがなくなること、今の境遇、環境に満足して不満がないことを安心(あんじん)というのです。



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松本梶丸師が繰り返しお話しくださった「煩悩成就のわれら」、今もその声が聴こえてきて心が温かくなるのです。