シドニーでの第一歩

ワーキングホリデーでシドニーへ向かった郁代。
とりあえずの滞在先はふじこさん宅で1週間だけというもの。
その間に手探りでこれからの住まいを見つけるのです。
で、次に住んだのがアーウインの家。
ここで智美さんと一緒に下宿します。



アーウインと  この写真が好きです



ふじこさんからのお便りで、このころの希望に満ちていた郁ちゃんに出会え、
とてもうれしかったです。



・・・・・
初めて出会った郁代ちゃん   
                     ふじこさん


郁代ちゃんが大きなスーツケースを持ってタクシーから降りてきた時、
「なんて色が白くって綺麗な女の子なんだろう」
と驚いたのを覚えています。
以前勤めていた会社の人の紹介で、
郁代ちゃんはシドニー空港から直接我が家にやって来ました。
シドニーで仕事をしたいということで、色々なところで情報集めをしたり、ワーキングホリデーオフィスに求職の登録をしたりして積極的に動き回っていました。
とても都会的なのに、なんて堅実で地に足がついた考え方をする真面目な女の子なんだろうと思いました。


当時、我が家の子供たちは五歳と三歳。
保育園から帰ってくるといつも郁代ちゃんにまとわりついていました。
特に三歳の息子は郁代ちゃんのことが大好きで、
勝手にベッドにもぐりこんでは一緒に寝てもらっていました。


その息子も今ではハイスクールに通い、
私よりもずっと背が高くなってしまいました。
日々、成長する子供たち。
一緒にご飯を食べたり、笑いあったり、けんかしたり。
子育ては大変なこともありますが、楽しいこともたくさんあり、
郁代ちゃんをなくされたご家族のお気持ちを思うと本当に胸が痛みます。
まだ悲しみが深く、やりきれない思いでお過ごしかと思いますが、
どうぞご自愛ください。
・・・・・



星野道夫さんが突然他界されたのが1996年8月。
郁代がシドニーで新しい出発をしたのが同じ年1996年10月のことでした。



親友の智美さんが出てくださった「24時間テレビ」はこちらです。
看護師の智美さんは毎週愛知から通って、最期の看取りをしてくださいました。
郁代のお別れの旅1
郁代のお別れの旅2