JAPAN TENT のエピソード







第25回JAPAN TENT
「世界留学生交流・いしかわ2012」が昨日開幕しました。


日本各地で学ぶ世界各国からの留学生たち300人を、
ふるさと石川県に招いて開く国際交流イベントで、
これまでで、158の国や地域から、
8100人を超える日本留学経験者が参加しました。


ああ今年もまた、
このイベントにまつわる郁代とのエピソードを思い出さずにはいられません。
悲しみの中にいても、いつも笑いを誘われてきたのでした。


大学卒業後金沢の旅行会社で働いていた郁代は、
ある日帰ってくると言いました。


「ホストファミリーを引き受けたからね。
私が相手するから、まかせといてね。
食事も普段のままでいいんだよ。何も心配いらないからね」


中国、トルコの男子留学生二人が我が家にやってきました。
「私にまかせといて!」を信じて、
大船に乗ったつもりでいたのでしたが・・・。


「わたし今日都合が悪くなったので、市内見学お願いね」


「明日は、夕方からなら時間があくの。
お父さん、お母さんでそれまでたのむね」


そんなこと、急に言われても・・・。


次第にわかってきました。
まんまと郁代の作戦にひっかかったことが。


はじめから「お世話頼むね」と言ったら、
反対されるのはわかっていたからですね。
おかげで、留学生とのなにやら楽しい交流をさせていただきました。



後年、“母と娘のヨーロッパ旅行”で、


「今度のツアーは、アメリカ人観光客が中心で、
ロンドン集合なんだよ」


「でもまかせといて。私が通訳するから安心だよ!」


再びこの言葉を信じた私はおバカさんでした。
ツアー客とのおしゃべりに忙しく、
通訳はしてもらえませんでしたからね。


JAPAN TENTの時の「まかせといて!」を、
何故あの時思いださなかったのでしょう(笑)。



郁ちゃん
あなたは今もいろんな仕掛けを用意して、
母を驚かせたり、楽しませたりしているのかも知れないね。


何が何だかわからないまま、「24時間テレビ」で放送されたときは、
夢の中にいるようでした。
ブレイクしたばかりの秋川雅史さんがオープニング会場の日本武道館で、
目の前で歌ってくださるとは・・・・・
その年の紅白で初出場となり、
「郁ちゃんのサプライスだ」と、お友達の誰もが言ったものです。