高倉健スペシャル2

高倉健スペシャル1 に続いての スペシャル2(10日)は、
高倉健さんにしてはとても珍しい、インタビューが中心でした。



映画『あなたへ』










☆ 感じたいものがあるから立ち続ける


高倉の立ち居振る舞いは、数多くの伝説とともに語られてきた。
その中でも最も有名なのは、「現場で座らない」というものだ。
今回、81才で臨んだ映画の現場でも、スタッフのそばにそっと立ち続ける姿が見られた。
高倉はこの理由を次のように述べている。
「居たい。そばに。なるべく居て見ていたいですね。
鳥肌が立つ思いの時ありますよ。
スタッフの、ぼくは狂気の集団と言ったけど、本当にあの人たちの努力ですよね。
一番やってる人たちが一番お金もらってない人たちなんだよね。
おかしいんですけど。反省しますね。
本当は後ろの人たちの力なんですよね。
そういうの分かるのに何十年もかかるよね。
え〜ってぞくぞくするのが。
何十年もかかりますよ。
ぱっときても分からない」








☆ 神々しい顔
「あなたへ」





「あなたへ」



 
高倉は今回、大ベテラン・大滝秀治(87歳)との芝居で涙を流した。
高倉自身、あの場面で泣くとは思わなかったというシーンだ。
大滝のセリフは、「久しぶりにきれいな海ば見た」という短いもの。
たったそれだけの言葉に、この漁村で暮らす人々の生活の厳しさが、凝縮して聞こえたのだという。
高倉が、その大滝の芝居について語った言葉。






「大滝さんが言われると、ああいうふうに、なんかこの作品のテーマみたいなね。
すごいなあと。
ぼくはその話は、佐藤くんと草磲くんにしたんですけど。
たった一人の俳優さんが、今回の出演者の中では最高齢の人ですよね、ああいうことができる仕事なんだなあと。
はあって思いましたね。
誰かがスナップ写真を撮ってるとき、
大滝さん帰られる時、旅館の前で僕、最敬礼してるよね。
あれ正直な反応だよね。
メイクの佐藤が言ってたのかな、
『これ大滝さん、何なのかな、メイキャップも何もしてない顔が神々しい』って言ったよ。
神々しいお顔されてるって。
神々しいって・・・神々しいってメイキャップしてないのにそれどういうことなのかなって。
それを知りたいよって。
それでどうやったら神々しくなれるか分かれば、俳優として何段も上がったわけだから、ぜひなんて。
仏像のようだって言ってた。
仏像の顔していらっしゃる。
ものすごい参考になりましたね。
ああいう芝居を目の当たりで見ただけで、この作品に出てよかったと思ってます。
それぐらい強烈だった。
うへえって思いましたよ。
そういうことができる、俳優って言うのが商売なんですよね。









(大滝さんに)負けたくないねえ、負けたくない。
勝負しようとは思わないけど、なんとか追っかけたいと思いますよ。
まだ何年かは働けるもんね。
追っかけたいと思う。
縁があって俳優を選んだんだからね。
やっぱり出会う人でしょうね。
どういう人に人生で出会うか、そこで決まるんじゃないですかね。
やっぱりいい人に出会うと、いろいろなものをもらいますよね。」




健さんは俳優として、大変怖い人です




おふくろは僕の法律







これからも健さんの映画が観れると思うと、
わくわくしてきました。