『白バラの祈り』

昨夜は金沢市民劇場があり、野々市会場へ行ってきました。
公演は、劇団民芸白バラの祈り』。


作   リリアン・グローグ
演出  高橋清祐
キャスト 桜井明美西川明、三浦威 他


ものがたり
第2次世界大戦のドイツではゲシュタポが政府の方針に反対する人々を弾圧していた。
そんな中で、ミュンヘン大学の学生が反戦を呼びかけるビラを撒いた。
ゲシュタポは犯人を見つけ出し、尋問を行なう。
演劇は逮捕から裁判までの5日間を尋問する役人と学生とのやり取りを通して、流される大衆と抗する学生の、その生き方や価値観を次第に鮮明にしていった。


流れに逆らわず、じっと時の過ぎるのを待ち、ささやかな幸せを求めるのが、最も多い人々の生き方だと尋問官は言う。
「分からないままについてきたと調書に書いておいたから、サインすれば命は助かる」
と尋問にあたるモーアは女学生のゾフイーに助け舟を出すが、
彼女は拒否してしまう。
彼女が大切にしたいのは、
命ではなく、どのように生きるかということだった。




2005年ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。
2006年日本でも公開された同名映画「白バラの祈りゾフィー・ショル、最後の日々〜」と同じ史実を基にした舞台でした。
映画の予告編を観ました。




流れに逆らわず、じっと時の過ぎるのを待ち、ささやかな幸せを求める・・・
私のことを言っている、と、思ったのでした。