白川郷からの手紙
白川郷では、もうひとつプレゼントがありました。
お祭りの行列から離れて、
高山行バス停留所に向かって萩町合掌集落を歩いていたら、
「ガーン!」
まさに私にむけて呼びかけてくださっていたのでした。
「高山行高速バスの時間、朝8時45分発では上高地に着くのがちょっと遅いなあ、
もっと早く7時頃だといいのになあ・・・」
「乗り継ぎ便ではなく、直行便だとよかったのになあ」
家を出るときの私の心を見透かされているようでした。
晴れてあたりまえ、もし雨だったら
「せっかく上高地へいくのに・・・」と文句の一つも言った私でした。
朝8時45分発ではなく7時頃だったら、
珍しい「どぶろく祭り」の行列はまだ始まっていなかったのです。
45分も白川郷で乗り継ぎ時間があったから、
『本覚寺』の掲示板に出会えたのです。
全休さんのツイッターの言葉が思い出されました。
「人や世間が自分の期待通りでないといってみな腹を立てている。
物事は『自分の都合』とやらに合わせて起きているわけではない」
福島からおいでた玄侑宗久さんも、
「自然の災害は、人間の都合にあわせて起きているのではない」
と話されたように思いました。
郁代からの手紙が届いたのでした。