かっこちゃんと郁代の部屋

かっこちゃんこと山元加津子さんのメルマガ第1201号
「宮ぷー心の架橋プロジェクト」(11月19日)から。


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冬の入り口のように、寒い日でした。
授賞式があって、小林さんやチーム宮ぷーのみなさんは私より一足さきに宮ぷーのところに行ってくださったので、
帰りに、いただいた賞状と正賞の得能節郎先生制作の「八稜鏡」を宮ぷーやみなさんに見てもらいました。
鏡は、泉鏡花さんがウサギが大好きで、ウサギのコレクターだったそうで、だから、ウサギの模様が入っているのだそうです。
それから、母の家に行って、母にも見てもらって、そして、父の仏壇の前にしばらく置かせてねと置いてきました。
本当にみなさんのおかげでいただいた賞です。
ありがとうございます。
私は金沢で生まれて金沢で育って、金沢が大好きです。
だから、とってもうれしいのです。
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“泉鏡花記念金沢市民文学賞”授賞式に、金沢市民芸術村へ私も駆け付けたのですが、
小林さんが横におられたので、チーム宮プーのひろこさん、まこさんがすぐわかりました。
お会いできてうれしかったです。まこさんとは今度一緒に岡山へ行きます。



受賞作 『手をつなげばあたたかい』サンマーク出版




選考委員を代表して、鈴木大拙館の松田章一館長の講評がありました。

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特別支援学校教諭の山元さんは、障害や難病の子どもたちと長年向き合ってきた。
作品には、話せなかった生徒が話せるようになるなど、
奇跡のような出来事が描かれている。
また、脳の硬化で動かなくなった手足に
「ありがとう」という詩をつづった少女との交流などを描き、
「一人じゃない。みんなで命を生きている」
と他者を包む温かさを伝えている。
豊かな体験と深い思索に裏打ちされた愛情あふれた教育論であり、
人の心を優しく包んでくれる人生論である。
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かっこちゃんの受賞スピーチ、
柔らかく、温かい空気に会場全体が包まれました。


「私は金沢に生まれ、金沢に育ったので、金沢が大好きです。
この賞を頂いてとってもうれしいです。
私は小さい時から、
どうして、自然は何もかもうまくいくようにできているんだろう。
どうして、うれしいことと悲しいことがあるのだろう・・・
とずっと考えてきました」


休憩時間、かっこちゃんに
「おめでとうございます!」と言えて本当によかったです。





金沢文芸館3階文芸フロアには、「泉鏡花文学賞受賞作品」のコーナー、
泉鏡花市民文学賞受賞作品」のコーナーがあります。
角田光代さんの『かなたの子』や、
かっこちゃんの『手をつなげばあたたかい』は、
こちらで読むことができます。







また同じフロアに、
「金沢ゆかりの作家の著作や金沢を舞台に描かれた作品」のコーナーもあるのですが、
ある時本棚をふと見ると『あなたにあえてよかった』が・・・。
ここで郁代に会えるとは思っていませんでした。



郁代が亡くなった時、部屋には
かっこちゃんの新刊『本当のことだから』が遺されていたのでした。


授賞式のスピーチで、かっこちゃんが語ったこと・・・
「宇宙と繋がってみんなで一つの命を生きている、
子供たちが教えてくれたことは“本当のことだから”」


金沢文芸館を訪れるのが、ますます楽しくなりました。


これからはここを訪ねると、
かっこちゃんと郁代、
それから角田光代さんに会えるのでうれしくてなりません。


二階には五木寛之文庫があり、
五木さんの全著作品が艶やかに飾られていて圧倒されます。




☆ 2012年12月8日
山元加津子さん&紙屋克子さん講演会のご案内です。


富山・金沢・福井経由の日帰りバスが出ます。
メールでの連絡先(金沢)は“まこさん”まで。
mako13@i.softbank.jp