さわりおおきに徳おおし


近くにある聞法会から毎月発行されている『崇信』。


宮森忠利さんの「人生の穴から見えるもの」が、心に残っています。

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『置かれた場所でさきなさい』(渡辺和子)という85歳の修道女の方の本が
よく読まれています。
深くてわかりやすいのです。
「順風満帆なじんせいなどない」という文で、
「私たち一人ひとりの生活や心の中には、
思いがけない穴がポッカリと開くことがあります。
(略)
その穴を埋めることも大切かもしれませんが、
穴が開くまで見えなかったものを、
穴から見るということも、生き方として大切なのです。
(略)
宗教というものは、
人生の穴をふさぐためにあるのではなくて、
その穴から、開くまでは見えなかったものを見る恵みと勇気、
励ましを与えてくれるのではないでしょうか。」


その言葉は、親鸞聖人の
「罪障功徳の体となる
こおりとみずのごとくにて
「こおりおおきにみずおおし
さわりおおきに徳おおし」
というご和讃とぴったりひとつです。
       (高僧和讃  曇鸞大師のお徳をほめたたえたものです)
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“現代のベートーベン”と呼ばれる佐村河内守さんの番組
昨日再放送を観ることができました。
音のない世界で格闘する壮絶な姿は衝撃的で、
その場を動けないほどに魂をゆさぶられました。


佐村河内さんはかっこちゃんとも深くつながっていられる方ですが、
かっこちゃんの想いである、
「僕の身体なんか百ぺん焼いてもかまわない」
が浮かんできました。