復興の花・中尊寺ハス

今朝の“あまちゃん
「ママ、おら 岩手さ帰りたい!」
「北三陸へ 帰りたい!!」
が、胸に迫りました。
あまちゃん”最後に撮影されたシーンが、
東日本大震災後の北三陸だそうですね。

中尊寺ハスが思い出されました。

中尊寺金色堂への入り口に
中尊寺ハス”一輪、美しく咲いて出迎えてくれました。
「咲いていてよかったわね。もう終わりなのよ」と地元のガイドさん。
7月上旬から8月中旬までが美しい花の見ごろなのです。

「復興の花・中尊寺ハス」

1950(昭和25)年,
中尊寺金色堂内におさめられている藤原氏の遺体4体が学術調査されました。
その際,第四代泰衡の首桶から,80粒ほどハスの種が発見されました。

中尊寺は,当時の調査委員であった大賀一郎博士の門下,
長島時子氏(恵泉女学園短期大学教授)にこの種の栽培を依頼しました。
その結果,1993(平成5)年に発芽,1998(平成10)年,ついに開花に成功しました。
このハスは和蓮の一種で,花弁は淡い紅色,やや細身で「中尊寺ハス」と命名されました。

2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災では,
多くの尊い命が失われました。
未曽有の大震災からの一日も早い復興への岩手県民の願いは,
初代藤原清衡の切なる願いでもあった争いのない世界,
そして極楽浄土への想いにも通じます。

800年の刻を経て咲いた「中尊寺ハス」を株分けし,
多くの犠牲者への鎮魂および大震災からの復興の象徴の花として,岩手県民に育ててもらいたいという願いをこめ,
藤原氏に縁の深い安倍館の地に移植しました。
                          中尊寺ハスより

大賀一郎博士によるピンク色の大輪大賀ハス