黒澤明監督のメッセージ

『没後15年、黒澤明監督のメッセージ』
                   〜2013年9月20日(金)報道ステーションより〜

1990年に公開された黒澤明監督の『夢』の中に『赤富士』という作品がある。
これは、黒澤監督自身が見た夢を映画化したものだ。
原発が爆発し、逃げ惑う人々の姿が描かれている。
黒澤監督の長男・久雄さん(67)によると、父親の中で、原発原子力問題は大きな位置を占めていたという。

『夢』の製作に携わったスタッフや関係者が、
今年で没後15年になる黒澤監督の原子力に対する考えを語った。
さらに、今回、埋もれていた黒澤監督直筆のノートを発見。
そこには、黒澤監督の率直な思いが綴られていた。



「こんな夢を見た メモ A・K」
初めてテレビで公開するそのノートのページには、率直な思いが綴られていた。

「人間は間違いばかりを起こしているのに、
これだけは絶対間違いは起こさないなんて、どうして言えるんだろう。
それも、もし間違いだったらおしまいだというのに、
どうしてそんなことが言えるんだろう」

「高い木に登って、
自分のまたがっている木の枝で一生懸命生きている阿保に似ているね]


黒澤明の遺言から・・・
「夢」では 、
僕が心の一番奥にしまってある想いを皆さんに見てもらえると思います。
最近、さかんに取り上げられている環境の破壊というのは、
かなり以前から僕のテーマでした。
それから、僕がある懐かしい思いをもって昔をみているということもね。 
人間が今ほど、自然にダメージを与えていなかった昔をね・・・

たまたま、この動画に出会いました。
橋本忍さん、野上照代さんのお元気な姿にも出会えて、良かったです。