ごちそうさん
朝ドラ『ごちそうさん』が終わりに近づいたので、時々見ています。
今日は、作者の「これだけは伝えたい」のメッセージが込められているように思えました。
疎開先から学校に戻ることになった泰介がめ以子と最後の農作業をしていると、
召集令状が来て・・・(前日のおはなし)
夜、寝床で母子の語らい
「死ぬとき誰を守りたいやろうかって考えたら、お母さんやった・・・」
「お母ちゃん、あんたになんかしてやれたんかな・・・
お母ちゃんらしいこと、な〜んもしてやれんかった気がするわ」
「お母さんは一番大事なこと教えてくれたで」
「生きていることは生かされて生きとるってことやて。
僕はいのちの犠牲の上に成り立った、いのちのかたまりなんやて」
「僕の命は擦り切れるまで使いたいと思ってた。
ぼく、やりたいこといっぱいあるんや」
「もういっぺん野球したいし、なぐりあいのケンカしてみたいし、
酒も飲みたいし・・・。
お父さんのように、自分をかけて仕事してみたいし、
お母さんみたいにアホになって誰かを好きになってみたい・・・」
「僕は僕にそれを許さんかったこの時代を・・・絶対に許さへん!」
「僕は・・・この国を変えてみたい」
「そやから、はってでも帰ってくるさかい生き還えらせてや。
あそこでまた、みんなとごはん食べさせてな・・・」
「まかせとき、まかせとき!」
そして・・・
更にめ以子に悠太郎の戦死の公報が届きました。
「ぼく、やりたいこといっぱいあるんや」
が、郁代の声となって迫ってきました。
あれもやりたかっただろう。
これもやりたかっただろうと思ったら、
涙が出てきました。