美しい今

     美しい今        星野富弘

    暗く長い 土の中の時代があった
    命がけで芽生えた時もあった
   しかし 草はそういった昔を
    ひとことも語らず
    もっとも美しい今だけを 見せている


昨日は チューリップの名前を見ながら歩くのが、楽しかったです。



昨年命名されました。


春万葉


紫水晶


これだけ大掛かりなイベントの準備は何年がかりでするのでしょうか。

「フェアに合わせて美しく咲かせるには、大変な配慮があったのでしょうね」

会場を出てから入ったうどん屋さんでお聞きすると、
地元の方の“陰のご苦労”をおかみさんが話してくださいました。
今年は開花予想が早かったので、いろいろな工夫をされたと。

プランターは、寒冷地の五箇山へ運んだよ。
花壇は運べないから雪を乗せてね。
それも適した時期に雪が少ないと雪を運んできてね」

「もう降ってほしくないときに雪が降るのも、困るんだわ」

「多すぎて、花壇の雪をどかす年もあるし・・・」

「本当に大変なんよ。
でも、越中富山県)の人はみんな働き者だから・・・」
と、何気に笑顔で話されるのでした。

そんな数えきれないご苦労があって、きれいな花を見せてもらえたと思うと、
胸がいっぱいになりました。

あの広い会場の250万本のチューリップ、
毎年球根が破棄され、新しく植え替えるそうです。

「販売用の球根栽培だと早めに花を切ってしまうけど、
チューリップフェアの花は見せるためだから、しっかり咲かせるでしょう?
そのままにしておくと、大きな美しい花は咲かないからね」