犀川に始まり、浅野川で終わった日
北陸岳水会 吟道大会が金沢市アートホールであり、
初心者の私は「平泉懐古」(大槻磐渓・作)の合吟で参加しました。
『金沢十景』を10人の方が吟じる構成吟は「犀川春霞」から始まり、
上級者の詩情豊かな吟詠に聞きほれました。
教室の浮田智風先生は独吟で「春夜」を発表、
会場が一瞬静まり返る堂々の吟詠で、大きな拍手で包まれました。
吟道大会が早めに終わったので、
隣接する音楽堂へ直行、最後の音楽祭を堪能することに。
屋外ミニコンサートで、あちらでも、こちらでも演奏しているのは、
ドボルザーク「新世界より〜家路」や、モーツアルト「トルコ行進曲」でした。
ラッキーなことに、クロ−ジングコンサートのチケットがとれました。
「モルダウ〜ドナウときたら、最後は浅野川でしょう」と、
司会の鈴木織衛さん。
泉鏡花生誕140年を巡っての、
千住明作・オペラ「滝の白糸」より、
“かの人を思えば、急ぐ浅野川”
他が、オーケストラ・アンサンブル金沢と木村綾子(ソプラノ)で演奏され、
私の「音楽三昧」が締めくくられたのでした。
浅野川に沿った鏡花の道には、滝の白糸の姿をかたどった像が建っています。
『水』と表示したところに手を当てると、水が出て水芸が始まります。