ナホトカ号重油流出事故

東尋坊へ向かう荒磯遊歩道の途中に、
ナホトカ号重油流出事故の記念碑が建っていました。

多くの方々によるボランティア活動により、
美しい日本海が戻ってきたことを伝えるものでした。

当時の重油で真っ黒に汚れた海の様子や、皆が活動している様子、
どのようにしてこの綺麗な海に戻す事が出来たか等が書かれています。

ナホトカ号重油流出事故は、
1997年(平成9年)1月2日未明、島根県隠岐島沖の日本海で発生、
最初の重油漂着は1月7日午前3時半、
福井県三国町安島の越前加賀海岸国定公園内の海岸であり、
続いて島根県から石川県にかけての広い範囲にも重油が漂着した。
流出したのは積載されていた重油の一部、約6,240キロリットルだった。
油が漂着した場所は岩場であり、機械力を用いた回収作業が困難な箇所であった。
波が荒いため、当時国で保有していた油回収船も使用不可能な状態となった。

ボランティア活動

こうして、油回収に唯一有効な手段は、人力によって柄杓を用いて集める方法だけとなった(ように騒がれた)のである。

地元住民に加え、全国各地からの個人・企業・各種団体によるボランティアが参加して、
のべ30万人近くと伝わる民間有志による回収作業も行われた。
厳冬期の1月に事故が起こったことで、海からの冷たい風が吹き荒れる海岸での回収作業は過酷を極めた。