ハードルにぶつかって転びそうになったら

トノサマバッタ


〈折々のことば〉 116     鷲田清一

ハードルにぶつかって転びそうなのをグッと立て直す能力は、
都市から離れれば離れるほど高くなる。
                                為末大

 バランスを崩して転びそうになったときの回復力は、
整備されたトラックで練習する都会の子より、
ぬかるみや凸凹のある道でふだん練習している生徒のほうが高い。
整地が子どもの力を削(そ)ぐ? 
オリンピックに連続3回出場し、いま全国でスポーツ教育に取り組む元陸上選手がそう語る。
                             「伊東豊雄 子ども建築塾」から。
                                          (2015.7.28)