ドクダミの花
家の前に咲いている、ドクダミの花。
散歩していても、この季節、
どこにでも咲いているドクダミの花。
昔からずっと、だまって咲いていたドクダミの花。
星野富弘さんの詩に出会ってから、
ドクダミの花と友達になったような気がしました。
おまえを大切に
摘んでゆく人がいた
臭いといわれ
きらわれ者の
おまえだったけれど
道の隅で
歩く人の
足許を見上げ
ひっそりと生きていた
いつかおまえを必要とする人が
現れるのを待っていたかのように
おまえの花
白い十字架に似ていた
星野 富弘 著 「かぎりなくやさしい花々」より
郁代はオーストラリアを引きあげる事になったとき、
せっかく揃えた家財道具も、日用品も、ピアノも、
思い出の詰まった一つ一つを、
みんなお友達に貰って頂きました。
金沢に戻ってきた時、
わたしが送った「星野富弘 詩画集」が、
大切に荷物の中に入っていました。