この道が好き

暖かくなったので、この道を歩くことが多くなりました。
浅野川上流から下流へ。


昨日は日曜なので、対岸では学生さんがバーベギューしています。
これからも、よく見られる風景です。


私が近ずいたので水中へと進む2匹のカモ






ふり返ると「天神橋」。マラソンびとが通リ過ぎました。


徳田秋声記念館が対岸に見えてきました。
ここにかかる「梅の橋」は歩行者専用の情緒溢れる橋です。


浅野川大橋」手前で階段を上がります。


左折すると、
斜め前方に金沢文芸館が・・・。


あっ、「親鸞」の朗読会が今終わったところです。
次回は参加したいなあ。




今日の新聞連載「親鸞」(五木寛之・作)133 は、
こんなふうに終わっていました。


・・・・・
(前略)
海が見えた。
黒く巨大な海だった。
波は不気味にうねっている。
その海は親鸞の内面そのものだ。
深く、暗く、えたいの知れない願望が波の下に渦巻いている。
 親鸞はそのとき、はげしい孤独をおぼえた。
自分のことを、生け贄として捧げられた一頭の牛のように感じたのだ。
 自分はいったい、なぜ、いま、ここにいるのか。
念仏は雨乞いの手段ではないと、はっきり知りつつ、いったい何をしようとしているのか。
 そのとき、火の柱のようなものが親鸞の心をつらぬいた。
それは雷鳴をともなう稲妻のような光だった。
親鸞は一瞬、息をのむ人びとを前に、ああ、と絶望のうめき声を発して身もだえした。
・・・・・


2008年7月の浅野川氾濫では、
街中に濁流が押し寄せ、この道(草が生えていない、修復済みのところ)
も寸断状態になりました。



平坦ではありませんが、
私の歩くこの道が好きです。