光徳寺と棟方志功

大学構内、砂子坂(すなござか)を通りぬけて出かけたぬくもりの郷
近くには光徳寺があります。
昭和20年から6年あまり同寺やその檀家に疎開し創作活動を行った、
板画家棟方志功の多くの所蔵品があることでも有名です。








文明3年(1471年)に建立され、創建当初は砂子坂(金沢市)にありましたが、
慶長19年(1614)に現在地に移っています。
500年以上の歴史をもつ真宗寺院で、
蓮如上人の直筆類や法宝物を所蔵しています。  
御本尊は、蓮如上人自作の黄金阿弥陀仏


棟方志功と光徳寺とのつながりは、
昭和13年、光徳寺住職高坂貫昭氏と棟方志功が、
民芸運動の師河井寛次郎を通じて知り合ったことから始まりました。


その後、棟方は年に数回光徳寺を訪れるようになります。
昭和19年5月、光徳寺の裏山を散策中、突如激しい霊感をとらえ、寺に駆け戻ると、   一気に二間半襖4枚続きと隣り合わせ3尺の2枚に、
大胆荘厳な襖絵「華厳松」を書き上げました。



棟方志功の世界   昭和45年放送

1970年、この年郁ちゃんが生まれたんだね。
なんだか郁ちゃんに会えたような気がしましたよ。


棟方志功の語り
   木の精たちを一瞬にすくいあげる・・・
   板の中に入っているものから受ける命・・・
   生んでもらいたいといっている願い・・・
   自分が作るよりも
   木の魂、木の命と合体して、いただく方が多い・・・

 


同じく近くにある福光美術館
平成6年10月、旧福光町(現南砺市)出身の日本画石崎光瑤の作品約450点の寄贈がきっかけで、開館しました。



常設展示品には、
石崎光瑤の代表作「燦雨」「雪」、


陶芸家河井寛次郎棟方志功の師)の詞
    「鳥が選んだ枝、枝が待っていた鳥」


福光ゆかりの板画家棟方志功
「二菩薩釈迦十大弟子」、「華狩頌」、


彫刻や陶芸で活躍した松村秀太郎の「E氏像」、福光焼
などがあります。


また、棟方志功のゆかりから、版画を企画展示の一基軸としています。