「だいじょうぶ だいじょうぶ」


昨日は近くのお寺で女人講がありました。
その席で、
「お母さんぼく星になったよ」を書かれた白山市の白潟 美栄子さんが、
絵本の読み聞かせをしてくださいました。
一人息子の翔弥(しょうや)さんは2010年、脳内出血のため18歳で突然亡くなられたのです。


美栄子さんのゆったりとした語りが心に沁みました。
翔弥さんのメッセージ
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
「ありがとう ぼくお母さんの子どもでうれしかったよ」が、
郁代の言葉となって、涙がこぼれてなりませんでした。


〈美栄子さんの言葉〉
私がこの本を描こうと思ったのは初七日の頃の夜、
「翔弥!翔弥!」とうなされて寝ていました。
その時私の右手を握り、小学6年生ぐらいの美しい少年が座っていました。
翔弥の顔ではないのに、私はその少年に、「翔弥ー!」と叫び、
少年は、私に「大丈夫だよ。 大丈夫だよ」と、
テレパシーのような感じで、私にメッセージを送ってくれていたのです。
それを絵本にしようと思いました。
絵本の製作中、何度も何度も苦しくなり、
描けなくなる日が続く事もありました。
でも、前に進まないと、翔弥が、私より先に逝った意味がなくなります!!
息子、翔弥のメッセージを伝えたい!
そんな思いが、私の生きていく力となりました。