モリー先生との火曜日


金沢市民劇場の例会で、『モリー先生との火曜日』を観ました。
世界で1400万人以上が涙したノンフイクション「モリー先生との火曜日」の舞台化、
加藤健一、加藤義宗の親子共演も話題の一つです。


ミッチのピアノにあわせてモリー先生の楽しいダンス・・・から始まりました。
16年前、追憶の中のモリー先生です。
〈あらすじ〉
人気スポーツライターのミッチ・アルボム(加藤義宗)は、複数の新聞やラジオ、テレビ等で活躍し、多忙なスケジュールをこなし、
順風満帆の日々を駆け抜けていた。
ある日、偶然見ていた深夜のニュース番組「ナイト・ライン」で、
大学時代の恩師モリー・シュワルツ教授(加藤健一)がルー・ゲーリック病筋萎縮性側索硬化症/ALS)という難病である事を知る。
画面の向こうで語る老教授の姿に胸を打たれたミッチは、大学を卒業してから初めてモリーの自宅を訪ねる。
16年ぶりに再会したモリーは、歩行器姿で、しかし学生の頃と変わりなくミッチを迎えてくれた。
最初は余命わずかな恩師に義理を果たすため、一度だけの訪問のつもりであったが、
「君は自分自身に満足しているかい?」
モリーの言葉が脳裏から離れないミッチは、再びモリーに会いに行く。
容態が悪化し車イスに座ったモリーだったが、ミッチの訪問を大歓迎する。
不自由な体で一生懸命ミッチとの大切な時間を楽しむモリー先生。
しずかに息を引き取った後・・・
ミッチのピアノにあわせてモリー先生の楽しいダンスで、
幕がおりました。


モリー先生のお話が心に残っています。
〈波と海〉
波が岸壁に衝突して次々に砕け散っていくのを見て、
小さな波がとても怖がっていたら別の波が尋ねた。
別の波   「君は何をそんなに怖がっているんだい?」
小さな波  「だってもうすぐ僕らは砕けてしまうんだよ。
       君にはそれがわからないのかい?」
別の波   「わかってないのは君だよ。君は波じゃないんだよ。
       海の一部なんだから」

〈赦し〉
「自分自身の過ちを赦し、他人の過ちを赦すことを学びなさい。
 他人に赦しを乞いなさい。
 過ちを赦すことによって、心が和み、憎しみを消し、
 良心の呵責を免かれることができます」
「たとえ相手が百%悪くて君が百%正しくても許すんだ。
 そうすればそこに争いは起きない」


郁代が友人と会い続けた最期の日々が思い出されました。