第2回金沢現代会議

家の前は浅野川の上流、あなたが遊んだ川の流れはそのままです。
昨日の昼ごろのどしゃぶりで少し濁っていますが、キラキラ輝いています。


鈴木大拙館がオープンした昨年の1回目 に続き、
2回目の金沢現代会議〜現代に生きる・現代を生きる〜 が30日、
金沢市文化ホールでありました。
ホールは満席で、とても温かい雰囲気に満ちていました。     

☆講演 
  姜尚中氏   (聖学院大学全学教授)
 玄侑宗久氏 (作家・福聚寺第35世住職)
 寺島実郎氏  ((一財)日本総合研究所理事長)
☆パネルディスカッション    「宗教・文化と実業」
 上田閑照氏  (京都大学名誉教授)
 寺島実郎氏、姜尚中氏、玄侑宗久
 岡村美穂子  (鈴木大拙館名誉館長・鈴木大拙元秘書)
 <コーディネーター>
    木村宣彰(鈴木大拙館館長・大谷大学前学長・名誉教授)

心に残ったことばから

姜尚中
大拙館の柳宗悦・書
「ドコトテ御手ノ真中ナル」についても触れられました。

「真中」というのは左右の中間とか、
上下の中程とかいう意味の「中」ではない。
「私が何処に在るも、何処を向くも、居るその箇所が御手の真中」


玄侑宗久
「効率主義の行先はどうなったか。
1万人の町の燃料を用意するのに、石油やガスだと7〜8人の労働力で足りる。
燃料をまきで用意すると、135人が必要となる。
それだけの労働力が発生するともいえるのです」


寺島実郎
安宅産業を創業した金沢市生まれの実業家安宅弥吉は、
同郷の西田幾多郎鈴木大拙のよき理解者で、財政的援助を惜しまなかった。
私が評議員をしている松ヶ岡文庫設立にも尽力した。

鈴木大拙は「外は広い。内は深い」ということを、
繰り返し言い続けたのですが、まさにその通りで、
世界に目を広げて外は広いことに気がつき、
内を見つめて内の深さに気がつくことが人間の構えとして大事なのだということです。


岡村美穂子氏大拙を語る時は、「無心」について。

昨年1回目の帰り道に聴こえた女性の会話、
大拙の“無心”って、浄土真宗の“帰命”よね」
が思い出されました。

「ムカデ(百足)が“どの足からにしようか”と考えて歩いたら、
一歩も足を踏み出せないだろう・・・」
とおっしゃったのは、どなただったか。


上田閑照氏のひとことは、昨年と同じ
「ガタガタ・・・」(爆笑)


木村宣彰氏の最後の締めくくりは、、
「鳥も、飛行機も、空を飛んでいるのではない。
大地から飛び立って、大地に降りてくるのです」


私の散歩道、兼六園を抜けたところに会場がありました。

郁ちゃん
歩きながら、いつもあなたに話しかけています。
あなたにあえるのがうれしいのです。