とうもろこし

“あらゆるものが差別なく輝いて見える”
青木新門さんのおっしゃった世界、
まどみちおさんのまなざしの先にも感じられます。

以前勤めていた保育園では、暗誦した“まどみちおさんの詩”を、
卒園式に子供たち一人ひとりが発表していました。
日頃からよく口ずさんでいたので、
わたしもまどさんの詩をいくつも覚えています。
大好きな季節の詩が、口をついて自然に出てきます。
リズミカルなので、覚えやすいのです。(再掲)



   とうもろこし    
           まどみちお

   わたしのあかい  ふさりぼん
   おまつりくるから  つけたのよ

   とうもろこしが  いいました

   とまっていいよ  とんぼさん
   とまってゆうやけ  みなさいよ

   とうもろこしが  いいました



   かまきりさん     
           まどみちお

   かまきりさん  かまきりさん   
   かまでむしを  とりなさい

   いやいやいまは  とらないよ

   かまきりさん  かまきりさん   
   どうしてむしを  とらないの

   まだまだおなかが  へらないよ