「私が悪かった・・・」
「花まつり」に行ったとき、
はじめにみくちゃん(2年生)とお釈迦様に甘茶をかけ、
手を合わせお参りしたのです。
境内では、新幹線乗車(100円)や、ようようつり(100円)のゲーム、
コーヒー(100円)、豚汁(150円)など、
みくちゃんママはじめ、知り合いの方多数のボランテイア出店、
バザーもありました。
意外だったのが、外部業者によるくじ引きによる物品販売が3店あったこと。
これが1回350円〜500円。
くじ引きって、子どもにはすごく魅力なんですね。
みくちゃんは3店のくじ引きをした後も、
“ピンクパンサー”の風船がどうしてもほしくて、そこを動きません。
何回もくじ引きをする結果となり、結局手に入れましたが、
予想外のお金をおばあちゃんに使わせてしまったのです。
「おばあちゃん、ありがとう」
「おばあちゃん、ありがとう」
家に帰るまで、何度言ったことか。
私には、「わがまま言ってごめん・・・」
「私が悪かった・・・」と聞こえました。
欲しいものを手に入れたその瞬間から、
みくちゃんの後悔が始まったようでした。
めったにないみくちゃんとのデートだったから、
「がまんしようね」と強く言えなかった私が悪かったのです。
みくちゃんに後悔させたのは、私に原因があったのです。
『草にすわる』
八木重吉
わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる
八木重吉は、1898年生まれ。
結核を患い29歳で亡くなられました。
『草にすわる』は、郁代の声ともなって、
いつも聞こえてきます。
お寺の法話で、とても心に沁みるお話をされたM師から、
よくお聞きしました。
『草にすわる』に出会うと
「歎異抄第一条」
弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、
往生をばとぐるなりと信じて
念仏まうさんとおもひたつこころのおこるとき、
すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり
が、浮かんでくるのです。
M師が、繰り返しお話しくださったのが「歎異抄第一条」でしたので、
この章だけは、私の耳元に残っています。