『草にすわる』

  


        『草にすわる』
                      八木重吉         
        
        わたしのまちがいだった        

        わたしの  まちがいだった

        こうして 草にすわれば  それがわかる


八木重吉は、1898年生まれ。
結核を患い29歳で亡くなられました。

お寺の法話で、とても心に沁みるお話をされたM師から、
この詩をよくお聞きしました。

『草にすわる』に出会うと、

歎異抄第一条」     

     弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、
     往生をばとぐるなりと信じて
     念仏まうさんとおもひたつこころのおこるとき、
     すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり

が浮かんでくるのです。

M師が、繰り返しお話しくださったのが「歎異抄第一条」でしたので、
この章だけは、私の耳元に残っているのです。