仏仏相念

もくれん




衆生、仏を憶念すれば、仏また衆生を憶念したまう」
  念仏とは、仏さまとわたし、
  互いに心が通じあっているということです。
  仏さまといつも二人なので、一人でいても孤独ではない。


私一人のために届けられた『仏仏相念』でした。
有難く思いました。



★ 避難所で毛布を6畳ばかり敷き、6人が生活する被災された方の言葉、
  「ここが今の家です」
  見上げると満点の星が。
  「月も星もそう。
  変わらないものを見つめて、
 日常を取り戻していくしかないのかもしれません」


亡くなる1週間前のこと、
郁代は、海外から見舞いに訪れた友人に言いました。
「ヒロミ、このベッドの上が今の私の世界のすべてなんだよ」



あの時、私は地震に遇いました。


娘は将来の夢多き時に、若くして突然重い病に襲われました。
「これは地震だ!」との思いが押し寄せました。


あっという間に、津波にさらわれたごとく亡くなりました。


ホスピスに緊急入院したその夜
・・・・・
「会いたい人、みんなに会えてよかった。
あしたから、わたしだけの時間にして、静かに過ごすわ…。
これまで、お母さん、完璧やったわ。
必要なもの、必要なことが、いつも直ぐに用意されていたもの…」
力になれなかった…、助けてやれなかった…。
悔いる母を、郁代は「許す」といってくれていた。
・・・・・                      「あなたにあえてよかった」より


遺された言葉となりました。
仏さまといつも二人なので、一人でいても孤独ではありません。