枯れたひまわり

近くの畑で

以前(2006年)、家五木寛之さんの妻五木玲子さんが、
生まれ故郷金沢で初めての個展を開かれました。
原画展では、装画本約30冊と、その原画が展示されていました。
このひまわりとそっくりな装画本があったなあと思ったのでした。

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 「五木玲子の作品を目の前において、私はしばしば圧倒されるような感覚を覚える。
それは彼女が世界中でたったひとり、自分しか描けない線を表現する、ただそのことに全生命を賭けていると確かに感じるからだ」


「作業に集中しているあいだじゅう、彼女はこの世の人ではない。
飲むことも食べることも忘れたかのように昼夜をわかたず作品とむかいあい、
格闘している」
         (『花の見た夢』巻末の五木寛之さんのエッセイから)

五木さんの秘書役を担ってきた玲子さんが絵を描き始めたのは五十歳を過ぎてからのことでした。
飛び込んだ絵の世界は瞬く間に彼女をとりこにし、
内に秘めた思いをかたちにする”代弁者”となったようです。

わたしの文学散歩道には、金沢文芸館もあります。


二階には五木寛之文庫があり、
金沢が文学のスタート地点であり第二の故郷でもある、
作家五木寛之氏の全著作品が艶やかに飾られていて圧倒されます。

金沢ゆかりの作家の著作や、
金沢を舞台に描かれた作品が集められている3階フロアでは、
郁ちゃんに会えるよ。


『あなたにあえてよかった』が・・・。


隣の特別室には、
五木寛之さんがずっと審査委員をされている「泉鏡花文学賞」受賞作品がずらりと並べられ、燦然と輝いています。

玲子さんのご実家が私と同じ町内で、
小立野から移転したお兄様の経営する病院がその近くにあるのです。