吉野弘

「素直な疑問符」

浅野川大橋手前の河川敷を散歩中、 なにやら見たことのない鳥がいました。帰ってから、どれだけ調べてもわかりません。ふと、カワガラスではないかと・・・。清流や、河岸にいるとばかり思っていたので、 気がつきませんでした。 間違っていたら、教えてくだ…

「世界は多分 他者の総和」

あなたの名前は? ・・・・・ 「世界は多分 他者の総和」…深い言葉だと思います。 悲しい事件を目にするたびに思い出すことになりそうです。 日本から遠い遠い地の酷薄な彼らが、 この詩に出会ってくれたら…と、願わずにおれません。 ・・・・・吉野弘さんの…

詩人・吉野弘の世界

生命は 吉野弘 生命は 自分自身だけでは完結できないように つくられているらしい 花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で 虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする 生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ 世界は多分 …

『素直な疑問符』

やっと見分けがつくようになりました。セグロセキレイ ハクセキレイ 素直な疑問符 吉野弘 小鳥に声をかけてみた 小鳥は不思議そうに首をかしげた。 わからないから わからないと 素直にかしげた あれは 自然な、首のひねり てらわない美しい疑問符のかたち。…

『夕焼け』

近所を散歩していたら蝋梅が咲いていました。 吉野弘さんは自作の詩を、 「作者不詳の民謡のように、自由に受け継がれていってほしい」 と、生前語っていられたようですね。次の詩は、教科書にも載りました。 夕焼け 吉野弘 いつものことだが 電車は満員だっ…

風にふかれながら

先日、浅野川大橋付近で乱舞するユリカモメを見たのですが、 晴天の昨日撮りに行ったら、会えたのはこの一羽だけでした。 撮鳥見鳥さんのと同じかなあ?(後に「セグロカモメ」と教えていただきました。) 「吉野弘の“祝婚歌”知ってる? 昨夜(23日NHK)…

青が争っている

今朝は青空が広がっています。 昨日の『天声人語』の冒頭です。・・・・・ 争いといっても、みにくいものばかりとは限らない。 詩人の吉野弘さんに「争う」と題する一作がある。 青空を仰いでごらん。 青が争っている。 あのひしめきが 静かさというもの。な…

『祝婚歌』

最近お知り合いの方から、 結婚式の招待状、続けて頂きました。 息子さんがめでたく結婚されるのです。 心の中で「祝婚歌」を贈りたいと思いました。 「互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい」…

生命は

花に蝶 生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ 世界は多分他者の総和・・・ 『手をつなげばあたたかい』(サンマーク出版)で、 かっこちゃんがくり返し伝えてくれていることだなあと、 何度も思い出しています。 生命は 吉野弘…

銀世界

すれ違いざま、「アリガトウ」の声が。 背の高い外人の女の方でした。 「こんにちわ」と言ってから (あれ、私何もしてないよ・・・) 雪道ですれ違う時の習慣で、 一歩横に身を置き、無意識に相手に道を譲っていたのですね。 昨日の第872号「宮ぷー心の架橋…