オーストラリア

アボリジニの聖地

郁代の部屋に遺されていた本「アボリジニの教え」によって、「ウルル」がアボリジニの聖地だったことを私は知りました。 「聖地とはね、 世界の創造の祖先たちによって清められ、 精力を与えられた地球の強いエネルギースポットなの。 すべての生き物に、平…

エアーズロック

豪ABCテレビ(電子版)によれば、 「エアーズロック」の別名で知られる、 オーストラリア中部の巨大な岩山「ウルル」について、 同国連邦政府は8日、 先住民アボリジニの聖地であることから、 観光客の入山を禁止する計画を策定中だと明らかにした。 今後各…

誇らしい自分

メールではなく、郁代からの手紙が残っています。 今日、実は保険の資格を取った人の終了証書授与式みたいのがあったの。 保険協会の人から証書を受け取った時は、 自分でも誇らしくて、 「家族にこの場面を見てもらいたかったなあ」と思ったの。英語で勉強…

皆で気をつけます

エディさんは郁代がオーストラリアで勤めていた会社の上司に当たる方です。 ワーキングホリデーには、 滞在期間1年以内、就労はアルバイトに限るという制約があります。 エディさんは郁代をアルバイトで雇用、1年後には 正規採用してくださったのです。 私…

上司のエディさん

手術後オーストラリアに戻り仕事復帰してからも、 身体のことが気にかかった私は、頻繁に郁代にメールを送っていました。 無理をしないように、食事をちゃんと摂るようにと。 郁代も私に心配かけないようにと、 その都度身体の調子を知らせてきました。 お母…

ブルーマウンテンズ

スリーシスターズ (絵葉書) 遠く離れているから心配だし、行ったことがないから不安なのでした。 郁代のおかげで、一九九八年一月末、 私の初めてのオーストラリア旅行が実現しました。 日本の冬はオーストラリアの夏。美しいシドニー湾ではディナークルー…

終わらない物語

ウエブアルバムを送ってくださった、 Scott & Kyoko さん。 24時間テレビ1 24時間テレビ2 では、 「いくちゃん、あんなに辛い身体でオ−ストラリアまで会いに来てくれたのに、 テレビでは取り上げてなくて残念です」 とkyokoさんが感想を下さったので…

オーストラリア  Kakadu国立公園

郁代のお見舞いに来てくださったこともある、 オーストラリア在住のKyokoさんから、先日メールが届きました。 いくちゃんのおかあさん お久しぶりです。すこちゃんと私はオーストラリアの一番上 北部のアウトバックへ旅行してきました。Kakadu 国立公園は、…

イルカの表紙

いくちゃん本が出たとき、 「あなたにあえてよかった」を読まれた、メルボルンの「ミドリさん」からお手紙を頂いたのですよ。 「ミドリさん」も、いつかイルカといっしょに泳いでみたいそうです。 日系企業の駐在員の人事を担当しておりますため、 郁代さん…

愛されて オーストラリア     

「あなたにあえてよかった」表紙に使った写真です。郁代の遺したアルバム「オーストラリア編」から選びました。改めて写真の日付を見ると1997年7月となっていてびっくりしました。 郁代は日本で3年間旅行会社に勤務した後、 ワーキングホリディでオーストラ…

子羊の「ゆきちゃん」

オーストラリアでの郁代の様子を友人が知らせてくださいました。子羊や牛と戯れる郁代の姿が目に浮かび、 こんなやさしい時間があったことを後で知って心が温まり、 私はなんだかうれしくなったのでした。 子羊の「ゆきちゃん」 ミエさん数多い郁代さんとの…

衝撃

ジョークを交えての楽しいメールのやりとり。 2004年10月12日「Sちゃんはもう7才か。早いね。 私も今月末にオーストラリア滞在9年目に突入します。この間免許を取ったこと報告したけど、 免許を取ったら車も欲しくなって、 先週小さい車を買いま…

初めて出会った郁代ちゃん

角間の里で タニウツギ(田植え花) ワーキングホリデーで、 郁代が最初に滞在させてもらったフジコさんからメールを頂きました。 郁代ちゃんが大きなスーツケースを持ってタクシーから降りてきた時、 「なんて色が白くって綺麗な女の子なんだろう」 と驚い…

赤い手帳

遺されていた赤い手帳には、 シドニーへのお別れの旅で、郁代がお会いする方のメモが記されていました。(2005年)2月24日 関空20:20 R38 & H532月25日 Sydney 着 (10:50) Lunch Taka Dinner Jimmy 26日 Morning Sayuri Lunch Hiromi Dinner Mam…

Happy   Mother,s   day!

ワーキングホリデーに 旅行会社四年目(一九九六年)の秋、驚く私に郁代は突然言ったのでした。 「ワーキングホリデーでオーストラリアへいくことに決めたから。 一年で必ず帰ってくるから心配しないで」 一度決めたら必ず実行する郁代だったから、 引き止め…

海に抱かれて

郁代に会いたくなると海を見たくなり、今でもよく出掛けます。 郁代が発病してからというもの、涙を流す場所はすぐ近くのプールでした。 スイミングで気分転換することで、かろうじて心の平静を保っていたのです。 海やプールが、崩れそうになる私を救ってく…

また会おうね

かくも早く死する命と思はねばあそびに来よと言ひて別れつ 八上彦一 (「私語の刻」) 目にとまったこのような句が私に強く迫るのでした。 「またくるね!」「また会おうね!」郁代の友達は皆そう言って、 又会えると信じて疑わなかったはずです。その年の2…

あなたが見守ってくれているから

郁代が写したシドニー湾 「8月14日本日郁さんの命日で早3年目になりますね。 オーストラリアから社員一同ご冥福をお祈りしております。 上司のエディーさんからもくれぐれも宜しくとのことです。 ジミー田中さんや明石ひろみさんなど、縁のある方とお会い…

お友達

一転、今日は快晴です。昨日、亡き郁代の友人がきてくださいました。 オーストラリアで仲良しだった大原氏、晴子さん、玉置さんの三人。 金沢城と兼六公園の雪吊り見学。雪が舞っていました。寒い日だったけど、石川県立美術館内の辻口シェフの人気スイーツ…

残っていた手紙

郁代とはその頃メールでやりとりしていたのでしたが、 珍しく手紙が残っていました。 オーストラリアの MurrumbidgeeRiver の 美しい切手が貼ってありました。差出人は IKUYO OURA 404/39 Mclaren St North Sydney NSW 2060 Australia 最後にこう書かれてい…

聞き上手な郁ちゃん 

郁代との思い出を書いた「あなたにあえてよかった」 には、こんな加藤さんからの手紙が載っています。 聞き上手な郁ちゃん 加藤純子 私と郁ちゃんとの出会いは一九九六年十一月中旬だったと思います。 日豪ワーキングホリデー協会主催の少し早いクリスマスイ…