仏教

金沢・現代会議

金沢の秋に、思索のひとときを鈴木大拙が生まれ、鈴木大拙館が建ち、 大拙を育んだ文化が今なお息づくここ金沢で、 多様な分野の識者が、現代を生きる人の生き方について語り合う〜金沢・現代会議 現代に生きる・現代を生きる〜第4回目は、10月1日に金沢市…

「仏教の根本にあるもの」 4

郁代はスキューバダイビングのライセンスを持っていて海が大好きでした。 亡くなってから六年目に、 オ−ストラリア、郁代の海をやっと訪ねることができました。 それまでは、辛くて行けませんでした。大きないのちの世界がありました。 「仏教の根本にあるも…

「仏教の根本にあるもの」  3 

「仏教の根本にあるもの」より 3 大谷大学学長 小 川 一 乗 ききて 金 光 寿 郎 金光: 日頃忙しい生活を送っていると、なかなかそういうところに目が行き届かないのではないか、と思いますが、 妹さんの詩に「目」という詩がありまして、これを拝見します…

「仏教の根本にあるもの」 2 

「仏教の根本にあるもの」より 2 大谷大学学長 小 川 一 乗 ききて 金 光 寿 郎 金光: それじゃ、「人間がその行いによって、自分がどういうふうになるか」というのをそこで、「行為によって、自分で決めていくことが出来る」。 そういう意味では、非常に…

「仏教の根本にあるもの」 1 

ムラサキシキブ(紫式部) かっこちゃんのメルマガお釈迦様の本当の教えでは、 バークレー(カリフォルニア)のお寺へ通うようになったゆかりさんが、小川一乗先生の著書を読まれて、 「いろんな方や状況にご縁をいただいて私ができている」 と書かれていま…

ちからなくしておわるとき

「きれい!」と眺めていたら、 「これがあの“トリカブト”の花ですよ」と、 通りかかった人が教えてくれました。 でも、やっぱりきれいです。 上高地にて 昨日のお釈迦さまの本当の教えにありましたね。「いろんな方や状況にご縁をいただいて私ができているの…

お釈迦さまの本当の教え

かっこちゃんのメルマガ 第2225号 「宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと」(2015年9月8日)からです。 私も“小川一乗さんの著書”がわかりやすく、 いつも教えていただいているので、うれしくなりました。 お釈迦さまの本当の教えゆかりさんからのメール 1・・…

仏の光に照らされて

昨日に続きます。 29歳までの親鸞聖人と、 比叡の山を下りられた29歳以降の親鸞聖人とでは大転換が起こります。その転換の時、 「雑行(ぞうぎょう)を棄てて本願に帰す」 とおっしゃいました。 親鸞聖人はさまざまな悩みを抱えながらも、学問を徹底的に…

山を下りられた親鸞

親鸞聖人幼少期に詠まれた 「夜半に嵐の吹かぬものかは」、 9歳で出家得度して比叡山に入山されるときの逸話を、少し前に書いたばかりですが、 今回東本願寺参拝の翌日に訪れた六角堂(京都市中京区六角通)は、 比叡山を下りた親鸞に深いご縁があるところで…

夜半に嵐の吹かぬものかは

東別院が会場の夏季仏教公開講座「聞」、 昨夜は祖父江佳乃さんでした。 節談説教で有名な祖父江省念師、 前半はその祖父母のもとで育てられた頃のエピソードです。「青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光(しょうしきしょうこう・おうしきおうこう・しゃ…

都合のいい現実と都合の悪い現実

全休さんの仏教ブログ が、ピシッと教えてくださるので、 都合のいい現実と都合の悪い現実に、 “安心して”日々振り回されている私がいます。・・・・・ 人生はすべて与えられたものである。 われわれの力で自分の将来を 改革していくことは絶対にできない。 …

どこまでも見捨てないこの母の姿

神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら 母の肩をたたかせてもらおう 風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら そんな日が本当に来るような気がした (星野富弘・ぺんぺん草)前回の夏季公開仏教講座「聞」は、 南砺市真教寺住職 馬川透師でした…

一切の有情は、みなもて世々生々の父母兄弟なり

「ツクツクボウシ」「ツクツクボウシ」 家のまわりで鳴いたのを、今日はじめて聞きました. 昨年の弟に続いて、つい先日は妹の主人が亡くなり、 何かと仏事が行われています。作家の高史明さんは息子さんの死後、改めて「歎異抄」に深く出会い、 親鸞聖人の教…

最後の大きな働き

海 親戚の葬儀があったのですが、 亡くなることで父は最後に大きな働きをしたように思いました。父との確執があって、息子(甥)は家族を避けひとり暮らしをしていました。 親戚との付き合いも薄く、どうなることかと心配しましたが、 喪主を引き受け、アド…

田口ランディさんのお話

涼 ご近所の家で 自分の過去ログに出会うのも一つの楽しみです。 6年前の7月30日にはこんなことが書かれています。・・・・・ 金沢東別院の夏季公開講座で、 昨日、ランディさんのお話をお聞きしました。「兄の自殺」、「アルコール中毒の父親のガン」を中心…

蝶が飛んでいる。葉っぱが飛んでいる。

アカンサス 河井寛次郎の「饗応不尽」に続いて 『火の誓い』(講談社文芸文庫)からです。 戦時中寛次郎が体験したことが次のように書いてあって、心に残っています。 『この世このまま大調和』 私の住まっている京都も、何時どんなことになるか判らないよう…

無量無数の因縁によって

上高地が呼んでいる 岡本美穂子さんが話された鈴木大拙師の言葉が心に残っています。 「美穂子さん、仏の手だぞ」 「あなたの手だといっても、あんたが作ったわけじゃないだろう。 あんたの親がつくったわけでもないだろう」 お釈迦様の教えというのは、 無…

喜び多い心に

「人は死ぬ。どう生きても死ぬ・・・」と、 きのう書いたところですが、すぐ後に訪問した全休さんのブログに「わたしは必ず死ぬ。 必ず死ぬが、死なない命に出会った」 と書いてあって、うれしくなりました。 ありがとうございます。・・・・・ 前世で成仏で…

「お母さん、もう いいんだよ」

私と同じように息子さんを病気で亡くされた友人が、七転八倒の苦しみを訴えてきます。 わが子を亡くした悲しみ以上に、 その間に起きた家族の人間関係のことで「許せない」気持ちにもがいているのです。息子夫婦の関係が冷え込んでいた時に息子さんが重病に…

『リーチ先生』

新聞連載『リーチ先生』を読んで 、 南砺に根付く「土徳」が思い出されました。「富山県南砺市を歩いていると、さまざまな場所で柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチという民藝運動をリードした作家の名前が聞こえてきます。 そして、実際それ…

西田幾多郎  「我が子の死」

親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべしと、 よきひとのおおせをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。 念仏は、まことに浄土に生るるたねにてやはんべるらん、 また、地獄におつべき業にてやはんべるらん。 総じてもって存知せざ…

山の上に登って

ブドウ棚 昨日の続きです。 「高いところにのぼると、いつもいるところがどんなところかをよく見ることができますね。 遠くに立って、自分を離れたところから、自分や自分のいるところを見ることが大切なんだと教えてもらいました」藤本愛吉師は、よき人から…

「日ごろの心」が教えられる

毎年東別院で始まる夏季公開仏教講座『聞』、 7・8月の9と10のつく日に合計12回行われます。 行けたり、行けなかったり・・・今年は何回お聞きできるでしょうか。初回は三重県正寶寺住職 藤本愛吉師・・・・・ 阿弥陀さまのはたらきは、 「えらばず・…

必要な時に 必要なことが

全休さん、「宿業は本能なり 5」ありがとうございました。亡くなる間際の郁代の言葉が思い出されました。 「やさしい家族、すばらしい家族がいたということに気づいたよ。 病気になった辛さより、そのことがうれしく有り難いことやわ」7月18日オーストラ…

兎毛羊毛のさきにいる ちりばかりもつくる罪の

日々、全休さんから仏の教えが届きます。 有難うございます。宿業は本能なり 4 からです。 よきこころのおこるも、 宿善のもよおすゆえなり。 悪事のおもわせらるるも、 悪業のはからうゆえなり。 故聖人のおおせには、 兎毛羊毛のさきにいる ちりばかりもつ…

実にこの世は一大家族にして

前日に続いて好天だったので、Hさんとの2日目は朝早く鈴木大拙館へ向かいました。 宿泊ホテルが兼六園近くだったので、歩いて行けるのです。 バス通りからのルートが一般的ですが、 私の場合は大好きな「緑の小経」を通ります。県立美術館裏からの清流を下…

『御二河白道之柵』

五嶋みどりさん の 〈素直に、ただ素直に〉 「・・・だから私は素直に演奏していきたい。 素直であるために、欲というものをなるべく見つめ直して、 できる限り離していきたいと思います」 を読んで、 先に載せた棟方志功の制作態度 にあった、エピソードが…

〜棟方志功の還相廻向〜

金沢城から望む金沢市と南砺市にまたがる医王山 標高939m 朝夕、私の家からも眺められます。棟方志功がお参りした二俣の本泉寺 ここは「蓮如上人ゆかりのお寺」で、38豪雪の時、縁あって私が下宿させて頂きました。 あの時の住職ご夫妻と棟方志功がお会い…

棟方志功の往相回向

川辺の木陰を歩くと、さわやかな風が吹き夏でも涼しい。外国人の母子。御主人は留学生のようです。 「感応道交」と聞こえてきました。昨日に続き3回目です。「棟方志功の念仏体験」 太田浩史師 〜棟方志功の往相回向〜棟方の仏法仲間に吉田龍象がいた。 同…

棟方の制作態度

セグロセキレイ幼鳥 浅野川で 「こっちへおいで!」とお母さん 少し離れて見守ります。 昨日に続きます。 太田浩史師は 「棟方志功の念仏体験」としてまとめられた小冊子を参加者に配り、 その中の文章を引用しながらご自身のお話を続けられました。 〜棟方…