仏教

南砺に根付く「土徳」

この季節、どこを歩いても“生まれたて”に出会います。かるがもの赤ちゃん 富山県南砺市を歩いていると、さまざまな場所で柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチという民藝運動をリードした作家の名前が聞こえてきます。 そして、実際それらの作…

ガンジス河の砂の数ほどのご縁によって

ヤマボウシは山で咲いていたものですが、 最近は公園木や庭木として植えられていて、街中でもよく見かけます。 お寺の掲示板の言葉から

Kちゃんにしかできない役割

金沢東別院で同朋大会があり、 澤田秀丸師の法話「念仏にあう」をお聞きしました。昨年まで輪番を務めた北海道旭川別院でのお話しの中で、 全盲のお子さん(Kちゃん)のお話しが心に残りました。 輪番(教務所長)は、旭川別院が経営する幼稚園、保育園の園…

気にいらん人がおったら 

京都東本願寺前の通りに「法語行燈」が設置されています。 解決できんものがあるところに また人生の意義がある 曽我量深 次の言葉も心に残っています。 気にいらん人がおったら こっちに自我があるということを 証明してくれる仏さんである。 米沢英雄

「帰ろう」

畑のかえるさんが“やなせなな”さんの「シチュー」を教えてくださいました。 こんな曲も歌っておられます。 やなせなな 「帰ろう」 「鈴木大拙と大地」を書いたばかりですが、 「大地に還ろう」と聴こえました。

「鈴木大拙と大地」

鈴木大拙館館長・木村宣彰氏(元大谷大学学長)による講演 「自由人鈴木大拙と大地」 をお聴きしました。(18日) 場所は金沢東別院真宗会館でした。紹介された鈴木大拙の言葉から「鳥は空を飛んでいるのではない。 大地の上を飛んでいるのだ。 大地から飛…

『歎異抄』を書き写す

私が悪かった で、 「歎異抄第一条」 弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、 往生をばとぐるなりと信じて 念仏まうさんとおもひたつこころのおこるとき、 すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり に出会ったことを書いたすぐ後に、このような本が…

念仏申さんとおもいたつこころのおこるとき

シャクナゲがきれいです。 花祭りでの“わがまま”を後悔し、 「おばあちゃん ありがとう」と言い続けたみくちゃん、 ママの話では、家へ帰ってからも、 「おばあちゃんに悪いことをした」と何度も言っていたということです。「私が悪かった・・・」で、 rurum…

「私が悪かった・・・」

「花まつり」に行ったとき、 はじめにみくちゃん(2年生)とお釈迦様に甘茶をかけ、 手を合わせお参りしたのです。境内では、新幹線乗車(100円)や、ようようつり(100円)のゲーム、 コーヒー(100円)、豚汁(150円)など、 みくちゃんママ…

「無量無数といっていいほどの因縁によって」

ショウジョウバカマ 浅野川で助かった命のこと、 あの時、あの場所を通ったのが、どうして泳げる私だったのでしょう。 通ったのが5分前でも、5分後でも助からなかったかもしれません。 どうしてあの時だったのでしょう。 いくら考えても不思議でなりませんで…

書『輝』

兼六園 四手辛夷(しでこぶし)の芽吹き (1月15日) 四手辛夷の花が咲いていました。モクレン科 (4月3日) *細長い花びらが10数枚あって垂れ下がるさまが 神社で用いられる稲妻形の「四手」に似ていることから命名。 デパートのギャラリ−で、孫の…

「手ぶら」

軽井沢で、 浅間山を背景にした池の対岸、石の上に黒い鳥がいました。 クロサギでしょうか。でも、首が短いなあと・・・。 (後で、カワウと教えていただきました。) 昨日は白銀の世界に逆戻りでしたが、 今日は風もなく、青空が広がっています。あちこちか…

「リーチ先生」

富山県南砺市は金沢市に隣接していて、 かつて棟方志功が疎開し、第二のふるさとのように過ごした南砺市福光町へは、我が家から車で20分で行けます。柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチなど、 民藝運動をリードした作家たちも南砺を訪れ、 …

「蓮如上人ゆかりのお寺」で下宿

「38豪雪」、 ついに教員は村の民家へ分散しての下宿となり、 私のお宿は「本泉寺」に決まりました。私が受け持った4年生のクラスに、本泉寺の息子さんがいたからでした。 このころ、お寺に関心があるわけでもなく、 本泉寺が蓮如上人ゆかりのお寺とはつゆ知…

「氷多きに水多し」

浅野川上流 家の近くの梨畑が向こうに見えます。 氷点下の朝は、バケツに入っていた水が凍っています。 その氷も暖かいぽかぽか陽気になれば、やがて解けて水になるのです。念仏の人であった亡き義父のところへは、 近所のおばあちゃんたちがよく集まってき…

現世功徳

外は吹雪いています。 昨日はたった一日の、 きれいに透き通った青空に恵まれましたこと、有難うございました。兼六園 梅林 1月5日兼六園 桜の名木にも雪吊り 1月5日 現世功徳 南無阿弥陀如来は 私の底なしの 驕慢心を 毎日照らしてくださる 冬葱柔軟 冬の葱…

自然法爾章

雪に太陽の光がキラキラと反射して 「すっげ〜。 ゆきのうえにダイヤモンドが キラキラ ひかっとる〜」 (5歳児)元気なころのビッキーに会いたくなりました。 再掲です。全休さんの「自然法爾章 5」よりお借りしました。 有難うございます。 この上ない仏と…

自然法爾

写真でかよさんのじいちゃんにお会いしたら、 鈴木大拙が晩年たどりついた「自然法爾(じねんほうに)」が浮かんできました。鈴木大拙『妙好人』(法藏館)に、改めて出会わせていただきました。☆ 浅原才市の次の偈に、大拙は還相廻向を観ます。 よろこびを…

きれいにすきとおった風

きれいにすきとおった風をたべ、 桃いろのうつくしい朝の日光をのむこと、 それらがすきな食べものです、と宮沢賢治は言っていますね。 今の時代心に沁みる言葉です。書いた本人が忘れていた文章に出会って、 新たに感動することがあります。 畑のかえるさん…

「仏道に生きる 5」

いつもの散歩道、 考えごとしていたら道を間違えて、迷いこんだ崖下の小道。 真っ赤なからすうりが迎えてくれたよ。 迷わなかったら、あなたに出会えなかったね。 それが「煩悩即菩提」。 渋柿が自然に甘柿に変わるようなものですね。 これはお天道様の中に…

「仏道に生きる 4」

平成14年(2002年)、元曹洞宗管長板橋興宗によって、 大本山總持寺の開山瑩山紹瑾の生誕地に小堂建立。 平成21年(2009年)6月7日 、本堂・坐禅堂の落慶法要御誕生寺本堂 言葉を絶え切るために、 「なんまんだ、なんまんだ」とか、「ありがたし」「南無妙法…

「仏道に生きる 3」 

板橋興宗師近影 道元禅師は、 「眼は横に、鼻は縦」についている自分に気が付いたんです。仏道に生きる 御誕生寺住職 板橋興宗 き き て 金光寿郎 「仏道に生きる 2」に続きます。金光: 「足る」ところにいかないと。 板橋: ダメですね。絶対にダメです。…

「仏道に生きる 2」 

仏道に生きる 御誕生寺住職 板橋興宗 き き て 金光寿郎 「仏道に生きる 1」に続きます。板橋: 事実に気付きなさい。 今というのを、時間の観念でとらえ、 ―「さっき」「明日」「今」と考えがちなんです。 事実の連続があるだけです。 金光: 掴まえようが…

「仏道に生きる 1」

『足の裏で歩む』を書かれた板橋興宗師、 以前「こころの時代」に出演されています。 改めて味わわせていただきました。仏道に生きる 御誕生寺住職 板橋興宗 き き て 金光寿郎(抜粋) 金光: お書きになったご本を拝見していますと、人間の脳のことを分け…

谷口吉郎・谷口吉生展

金沢市民芸術村 金沢が生んだ二人の建築家[谷口吉郎・谷口吉生]展が金沢市民芸術村 で開催中です。 兼六園から歩いて30分のところ、ウオーキングにちょうど良い距離なので行ってきました。 日本建築の原理を追求した鈴木大拙館(2011年)を完成させた谷口吉…

「ありがとうございます。おかげさまで」         

御誕生寺住職板橋興宗師(元大本山總持寺貫首・曹洞宗管長)が、 米寿記念に御本を出版されました。 米寿をお祝い申し上げます。『足の裏で歩む』 その中で、お母様の晩年について書かれています。 「母の実家も曹洞宗で、どこにも浄土真宗とご縁がなかった…

「死のない生はない」

「死のない生はない。 生の側に立てば、いつ、誰が、どのように死んだって納得できる死などない」突然の弟の事故死、 なぜ?との問いに、 全休さんのブログ「聞其名号、信心歓喜、乃至一念」が心に沁みました。・・・・・ 仏法は“真実”だけを伝えてきた。 そ…

金沢・現代会議

「鈴木大拙館」 ウオーキングの途中、 金沢21世紀美術館の隣の金沢歌劇座である講演会に出席しました。第3回 金沢・現代会議 〜現代に生きる・現代を生きる〜鈴木大拙が生まれ、鈴木大拙館が建つここ金沢で、 多様な分野の識者が現代に生きる人の生き方に…

太陽のにおい

保育園児の“つぶやき集”から落ち葉が強い風でまわり、飛んでいく様子を見て 「あ〜葉っぱがダンスしとるみたい!」 (3歳児) 散歩に行き、袋に空気を入れて膨らませ 「秋のおいしい空気つかまえた!」 (4歳児) お散歩で 「太陽のにおいって、やっぱりいい…

「自然が人間に対して余りに浄すぎる」

新聞連載の『リーチ先生』、 柳宗悦とバーナード・リーチが語り合う場面です。・・・・・ 学習院中等科時代、二年生のときには、 キリスト教徒で植物学者の服部他之介が級担任となり、英語教師となた。 この服部先生の存在が、英語の上達のみならず、のちに…