あなたにあえて

いつかおまえに会いたかった

動物写真家の星野道夫さん。アラスカに住み、カリブーやグリズリーなどの野性動物など素晴らしい写真を撮っていましたが、 カムチャッカ半島のクリル湖畔で、 テレビ番組の取材中にヒグマに襲われて亡くなりました。魂をゆさぶる写真と言葉の数々、 私が悲し…

上高地の岩魚

昼神温泉から上高地へ向かいました。 郁ちゃん あなたに会えるようで、毎年のように来ています。大正池からの焼岳はガスがかかっていました。 林の中を気持ちよく歩きました。 ほとんどがシラカンバ(シラカバ)です。 手前がダケカンバでやや赤みをおびてい…

称名滝

称名滝(しょうみょうだき) 富山県立山町にある立山連峰を源流とする滝。 弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ち、称名川となった後に常願寺川へ注ぎ込む。称名滝は、350 mという日本一の落差を誇る四段構成の滝である。 国指定の名勝および天然記念物であり、日…

立山の高山植物

立山登山は 曇り空で視界が悪く、登頂できませんでしたが、 その分ゆっくりと散策でき、高山植物を楽しめました。 高原は秋色 ハイマツの緑に囲まれて タテヤマリンドウ イワギキョウ チングルマの実 ミヤマワレモコウ ウサギギクとヨツバシオガマ シシウド …

24時間テレビ

郁代の“お別れの旅”をとり上げた番組は、 日本武道館で行われた『24時間テレビ30』のオープニングで放送されました。 8月のこの時期になると思い出さずにはいられません。「あなたにあえてよかった」が番組関係者の目に留まったのでしょうか。「郁代の…

立山の湧水

立山玉殿(たまどの)の湧水 立山黒部アルペンルートの立山トンネルの開通により、 標高2450mの室堂に噴出した湧水です。 水量は一日2トン、水温は真夏でも2〜5℃という冷たさで口当たりが柔らかく美味しい。この湧水は、立山連峰の万年雪が地中に染み込んだ…

立山へ

昨日は立山へ行ってきました。 曇り空でガスがかかっていました。 バスターミナルのある室堂平は標高2450m。 ここから「一の越」へ向かいます。一部雪渓を歩きます。8月もお盆を過ぎると、登山者も少なくなります。 1時間登って、一ノ越(2700m)に到着 気…

子羊の「ゆきちゃん」 

お友達のミエさんが知らせてくださったオーストラリアでの様子、 子羊と戯れる郁代の姿が目に浮かびます。 こんなやさしい時間があったことを知って心が温まったのでした。 以前にも載せたのですが、郁代らしいなあと大好きな光景です。 子羊の「ゆきちゃん…

生まれてくれてありがとう

「あなたにあえてよかった」表紙 郁代撮影郁ちゃん 命日の今日、朝早くシドニーの会社からメッセージが届きましたよ。 かわいがってくださった上司のエディーさんの指示で、 秘書の斉藤さんがくださいます。 感謝の気持ちでいっぱいになりました。10年間一…

「最後だとわかっていたなら」

「ごめんね」や「許してね」や 「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を 持とう そうすれば もし明日が来ないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから郁ちゃん、あなたからのメッセージに聞こえます。 「最後だとわかっていたなら」 作・ノーマ …

前より身近な存在に

郁ちゃん あなたの友人からの手紙を読み返しています。救ってくれて有難う 小学校からの友人 かずみさんから私が今まで頑張ってこられたのは郁ちゃんのおかげです。 最後に直接感謝の気持ちを伝えることが出来たのは、 郁ちゃんが自分の病気を受け入れていた…

八月を迎えると

緑陰 「生きるものは 生かしめ給う 死ぬものは 死なしめ給う 我に手のなし 南無阿弥陀仏」 藤原正遠師の言葉 郁代が亡くなった八月を迎えると、 あの年の緊迫した1日1日が重なってきます。 交わした言葉がありありと思いだされてなりません。・・・・・ 八…

ともえさんちのザクロ

郁ちゃんが小学生の頃よく遊びに行った、 ともえさんちのザクロが実をつけていたよ。 いつものように、いつもの場所で、 ぶら下がっていたよ。ともえさんからの手紙「♪ 僕らは少年探検隊」、 何度読んでも楽しくなります。豊かな時間を過ごした、子供の頃の…

「県議会だよりいしかわ」

「県議会だよりいしかわ」第13号から、 題字を高校生が書くことになりました。郁ちゃん、今回は孫のSちゃんの書が使われていますよ。 見てやってくださいね。表紙写真は 「第66回全国植樹祭に 天皇皇后両陛下がご来県」です。「5歳の時最初に筆を持たせてく…

最後の大きな働き

海 親戚の葬儀があったのですが、 亡くなることで父は最後に大きな働きをしたように思いました。父との確執があって、息子(甥)は家族を避けひとり暮らしをしていました。 親戚との付き合いも薄く、どうなることかと心配しましたが、 喪主を引き受け、アド…

コスモス

コスモス 星野富弘風は見えない だけど木に吹けば 緑の風になり 花に吹けば 花の風になる今、私を過ぎていった風は どんな風に なったのだろう 妹のご主人が昨日79歳で急逝、心筋梗塞でした。郁ちゃん あなたをかわいがってくださったYおじさん、 あなた…

日常ちゃんと挨拶するかが まず大事で

・・・・・ アツアツアツアツアツアツッ! 下の階のお婆さんともバッタリ会った瞬間から、 暑いですね〜、もうそれしか出て来ない、暑くてたまらない、 そう言い合って笑います。 笑ったあとでふと、暑さがやわらいだような氣がしました。 誰かと言葉を交わ…

蝶が飛んでいる。葉っぱが飛んでいる。

アカンサス 河井寛次郎の「饗応不尽」に続いて 『火の誓い』(講談社文芸文庫)からです。 戦時中寛次郎が体験したことが次のように書いてあって、心に残っています。 『この世このまま大調和』 私の住まっている京都も、何時どんなことになるか判らないよう…

なみだは いちばん小さな 海です

私の子供時代、能登の海辺に住んでいました。 郁代も、祖父母が住んでいたこの海で泳ぎました。 能登島に囲まれているので、年中波が静かでした。 〈折々のことば〉 108 鷲田清一なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 海です 寺山修司 どう…

無量無数の因縁によって

上高地が呼んでいる 岡本美穂子さんが話された鈴木大拙師の言葉が心に残っています。 「美穂子さん、仏の手だぞ」 「あなたの手だといっても、あんたが作ったわけじゃないだろう。 あんたの親がつくったわけでもないだろう」 お釈迦様の教えというのは、 無…

喜び多い心に

「人は死ぬ。どう生きても死ぬ・・・」と、 きのう書いたところですが、すぐ後に訪問した全休さんのブログに「わたしは必ず死ぬ。 必ず死ぬが、死なない命に出会った」 と書いてあって、うれしくなりました。 ありがとうございます。・・・・・ 前世で成仏で…

「お母さん、もう いいんだよ」

私と同じように息子さんを病気で亡くされた友人が、七転八倒の苦しみを訴えてきます。 わが子を亡くした悲しみ以上に、 その間に起きた家族の人間関係のことで「許せない」気持ちにもがいているのです。息子夫婦の関係が冷え込んでいた時に息子さんが重病に…

「饗応不尽」

ここは郁代に会いに来るところ 縦横無尽に、郁代はどこへでも私をつれていってくれます。 ありがたいなあと思います。棟方志功の師である民芸運動の河井寛次郎の言葉「此世は 自分をさがしに来たところ 此世は 自分を見に来たところ」 「饗応不尽」無数のつ…

『リーチ先生』

新聞連載『リーチ先生』を読んで 、 南砺に根付く「土徳」が思い出されました。「富山県南砺市を歩いていると、さまざまな場所で柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチという民藝運動をリードした作家の名前が聞こえてきます。 そして、実際それ…

西田幾多郎  「我が子の死」

親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべしと、 よきひとのおおせをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。 念仏は、まことに浄土に生るるたねにてやはんべるらん、 また、地獄におつべき業にてやはんべるらん。 総じてもって存知せざ…

必要な時に 必要なことが

全休さん、「宿業は本能なり 5」ありがとうございました。亡くなる間際の郁代の言葉が思い出されました。 「やさしい家族、すばらしい家族がいたということに気づいたよ。 病気になった辛さより、そのことがうれしく有り難いことやわ」7月18日オーストラ…

兎毛羊毛のさきにいる ちりばかりもつくる罪の

日々、全休さんから仏の教えが届きます。 有難うございます。宿業は本能なり 4 からです。 よきこころのおこるも、 宿善のもよおすゆえなり。 悪事のおもわせらるるも、 悪業のはからうゆえなり。 故聖人のおおせには、 兎毛羊毛のさきにいる ちりばかりもつ…

梨の妖精

亡きご主人との想い出の地金沢へおいでたHさん、 私のブログで梨の花(4月)を見ていて、麻梨花ちゃんに会いたいといわれ、 家の近くの梨畑へ歩いて行ってきました。 そこで会ったのは梨の妖精? なんと、Hさんのご主人と麻梨花ちゃんは同じ年に亡くなってい…

実にこの世は一大家族にして

前日に続いて好天だったので、Hさんとの2日目は朝早く鈴木大拙館へ向かいました。 宿泊ホテルが兼六園近くだったので、歩いて行けるのです。 バス通りからのルートが一般的ですが、 私の場合は大好きな「緑の小経」を通ります。県立美術館裏からの清流を下…

亡き人を偲んで

ご主人を50代の若さで亡くされたHさん、 限られた時間の中でご夫婦でお別れの旅をされました。 書店で偶然見つけた「あなたにあえてよかった」を読まれ、郁代のお別れの旅を知ったからでした。 京都から金沢への旅、私たち夫婦と2日間を過ごされたのです。…